1枚目の「Birds」ライクな12弦ギターを使ったキラキラなアコースティック・サウンドから一転、デトロイト・パンクを彷彿とさせるハード・エッジなガレージ・パンクへ大変身を果たした2枚目。のっけからヘヴィなサウンドのオンパレードにドキモを抜かれますが、スイートでソウルフルなバラードも効果的に配したアルバム。ピアノをフューチャーした切ないバラード・チューンでのボビーのヴォーカルも素晴らしいです。次の傑作アルバム「Screamadelica」に収録の「Loaded」の原曲となった「I'm Losing More Than I'll Ever Have」あたりなんか、悲しくってしょうがないったらありゃしないです。そんなストレートでシンプルなサウンドなれど、テープを逆回転させるといったギミックも盛り込まれた、彼ら流サイケデリック・サウンドが魅力的ですね。変幻自在なプライマル・サウンドの原点といえるでしょう。名作!