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インテグレーティブ・シンキング

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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サラリと読んでも楽しいく、ジックリと読んでも楽しい本 ★★★★★
ハードカバーで外人さんの実例がたくさん載っていて、本屋で最初見た時は「自分には縁がない本だ」と思いました。
でも、その本屋で、見るだけなら出来るからとりあえず見よう、そう思ってみたら、非常に読みやすい本とわかったので、その場で買ってしまいました。
この本は、各章で作者の言いたい事が「章の頭」か「章の最後」に載っていて、その他の部分は実例の紹介にすぎません。
なので、「章の頭」か「章の最後」あたりをパラパラと読むだけでも、本の中身がつかめます。
実例を見てみたいな、と思ってみてみると、お国が違えば事情の違うところもあるでしょうが、それはそれで面白い。

そういう意味で、「サラリと読んでも楽しい」し、「ジックリと読んでも楽しい」本なんですね。



本の内容ですが、思考法として身につけるのがロジカルシンキングだけではダメですよ、っという話。
早い話が
 ・ロジカルシンキング
 ・クリティカルシンキング
 ・ラテラルシンキング
の黄金のトリオ編成は最低限が必要である。
でもこれは基本で、欲を言えば
 ・システムシンキング
を加えた究極のカルテットを目指しなさい、という内容かと思います。
そして、究極のカルテットを指揮するためのアプローチ方法が、実例をもとに分析されています。

カルテットですから、それぞれの思考法をソロで使っていては意味がありません。
4つの思考法をカルテットとして演奏するためのアプローチが分析された本は、あまり無いんではないかと思います。
それぞれの思考法を紹介するだけの本ならありますけども。

この本は、モノの考え方を良い方向に変えてくれる、そんな期待をしてしまいたくなるような本です。
概念は分かる、次回作に期待! ★★★☆☆
ものごとを分割・単純化して考えるロジカル・シンキングに対し、
インテグレーティブ・シンキングは、二者択一による妥当な解決策に満足することなく、
因果関係のある複数のファクターをありのまま見つめ、解決策を創造する思考、とのことです

確かに、インテグレーティブ・シンキングで問題を解決できれば素晴らしいな、と思います
ですが、本書ではインテグレーティブ・シンキングの概念と、
このような思考方法を身に付けるための哲学レベルくらいしか開示されていないように感じました
これじゃあ、普段の問題解決をするときにインテグレーティブを意識することはできても、活用は難しいなと思います

次回作で、身に付けるための具体的な方法の開示を望みます
全体像を把握し、その後部分を学び、妥協しないことが成功をもたらす ★★★★★
一言:対象範囲を広くみつつ、深く掘り下げ、
   全体像を把握し、その後部分を学び、妥協しないことが
   成功をもたらす(自分のスキルが効率的に身につく)。

*********【ビジネス本コンシェルジュ・石川の視点】***********
■インテグレーティブ・シンキング (統合思考)
インテグレーティブ・シンキングとは、
単純な二者択一で考えるはなく、
相反する二つの考えを同時に扱い、突合せ、比較検討し、
自分の頭で考え新しいアイデアを発想すること
です。

これは哲学の世界でも何度も行われている「弁証法」と言われているものです。
ある命題(テーゼ=正)と、
それと矛盾する、もしくはそれを否定する反対の命題(アンチテーゼ=反対命題)、
そして、それらを本質的に統合した命題(ジンテーゼ=合)
哲学はこの繰り返しです。

哲学のように、ビジネスも双方の意見を否定せず、
建設的に、前向きに自分の頭で考え検討することが
素晴らしい結果をもたらす事を理解しました。
両者のよさを取り入れる、いいとこどりです。
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ただ単に正論を振りかざし、自分の意見だけ通さず、
多少間違いがあっても、批判を受けつつも
周りの人と相談し、周りに味方をつけながら
仕事をしたほうが成功できることを教えてくれる本でした。
弁証法の実践 ★★★★☆
二つの対立する概念を統合してより高次の解決法を見出す、というのが本書のテーマ。つまり、正‐反‐合の「止揚」を導く思考法を伝授している。そう考えると決してイノベーティブなコンセプトではないのだが、それをどのように実践したらいいかのヒントが書かれており、普段仕事で直面している問題の解決の一助となるだろう。

つい最近も、会社のある部門が追加予算を申請してきたが経費予算が逼迫しており、普通に考えたら申請却下、というところを、本書の考え方を引っ張ってきて追加予算を認める条件としてその一部を使い全体経費を削減できるメソッド導入もコミットさせることができた。「実践」を意識しながら読むと役に立つ本。