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サムソンとデリラ [DVD] FRT-061

価格: ¥500
カテゴリ: DVD
ブランド: ファーストトレーディング
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デミル監督の旧約聖書劇! ★★★★☆
当時600万ドルが投入されたといわれる作品。
巨匠デミル監督は戦後、史劇を二作発表しているが、1956年の1350万ドル大作で遺作となった『十戒』への足がかりとなったのがこの作品。

作品の規模ではこの作品は『十戒』に及ばないが、共通点が多い所に注目したい。
CG全盛の今、却ってこの二作品の特撮は新鮮である。
確かに、当時のスクリーン・プロセスを駆使した特殊効果撮影には表現上の限界があるが、この作の寺院崩壊場面と『十戒」の紅海等の場面は映画史に残る特撮であった。

実はこの監督、スペクタクル映画の巨匠と一般に言われているが、特撮に造詣が深い。同じく戦後作品の『征服されざる人々』『地上最大のショー』でもその真価と好みが十分に発揮されていた。

デミル映画といえば女優陣も豪華。デリラを演じるへディ・ラマーの妖艶な魅力もスペクタクルの重要な要素である。そしてその魅力を最大限に際立たせているのが当時のテクニカラー撮影である。
悪女デリラの愛憎劇 ★★★☆☆
スペクタクル史劇といえば、セシル・B・デミル監督である。これは旧約聖書の「士師記」を大胆に脚色した映画で、聖書とは違い、面白さの中心は悪女デリラの愛憎劇となっている。激しい愛の裏返しでデリラはサムソンを何度も陥れるが、最期は運命を共にする。ところで、デリラを演じたセクシー女優ヘディ・ラマーだが、信じられないことに通信技術の特許でも名を残しており、その技術は携帯電話やインターネットに応用されているという!(ローレンス・レッシグ「コモンズ」翔泳社,P131‾) また、ビビアン・リーの髪型のオリジナルも彼女らしい。

[追記]
この映画には、聖書にはない、サムソンを愛する同郷の女・ミリアムが登場するが、97年のニコラス・ローグ監督版「サムソンとデリラ」(未見)においても、名前は違うが同じ設定の女(ナオミ)が出てくるらしい。
アメリカ映画の魅力 ★★★★★
「旧約聖書」では短い話であるが、これをとびきり面白く脚色している。アメリカ映画はそれまでほとんど見なかった私だったが、物語の展開につれてライオンとの戦いや巨大神殿の崩壊など、その興奮にすっかり魅せられた。この映画を見たことでアメリカ映画の魅力と華麗さに大フアンになったのである。
ビクターマチュアの端正な容貌と大柄な肉体も印象的で、へデイラマーの前半野性的な女から後半の女性的美貌への変化。J・サンダースの甘い英語。中東の古代的風景。そして旧約時代から現代に至る中東の紛争を思わせる。二人の恋愛と聖書の世界のみごとな関連付け。
今見ても、最初のライオンと取っ組む場面やラストの神殿の柱を倒す場面は息を飲む.CG合成のできない頃だけになお不思議だ。「十戒」の紅海が割れるシーンより、こちらがずっといいと思う。今も映画館の大スクリーンで繰り広げられるビクターマチュアのサムソンが懐かしく浮かんでくる。70年あまり経たいまでも皆様にお勧めしたい映画である。

いまなお新鮮です ★★★★☆
 まわりのひとに聞いてみると、サムソンとデリラの物語はあまり知られていないようです。これは値段は安いし、おもしろいので、おすすめしたい。デリラの悪女振りは水際立っています。ただ、興味本位におもしろいで終わらせるのでなく、旧約聖書をもっと知ったほうがよいと、おもいますが。
 特撮はいまでも充分に通用します。それよりも、1949年によくぞこれだけのものを作ったものよと、おどろきます。その頃は、わたしたち日本人は太平洋戦争に負けて、毎日の食べ物にも事欠く生活でした。
今見ても面白い。 ★★★★★
原作は旧約聖書の中の物語。
旧約聖書はユダヤ教徒にとっては聖典だが、宗教抜きに読めばギリシャ神話や古事記、ギルガメッシュ抒情詩のように大変面白い神話がたくさん入っています。
その中でも破天荒な活躍で大人気のヒーロー物語がサムソンの伝説です。
どうも聖書の話というと一歩引いてしまう感じもするが、「十戒」にしても、「サムソンとデリラ」にしても、抹香くささはまったくなく、三国志やギリシャ神話ものファンタジー映画のような「古代英雄もの」の娯楽作なので、クリスチャンやユダヤ教徒でないほうが純粋にファンタジーとして楽しめる。
日本人には向いている映画かも。

原作では、この話とはだいぶ違います。
当時ペリシテ人が支配民族、植民地の民族であったダン族の男サムソンは、生まれたときより神から不思議な力をもらっていて、髪の毛が伸びてさえいれば天下無双の豪傑。
(髪の毛が魔法の力の源泉なのです。)
素手でライオンを殴り殺し、婚礼の邪魔をしたペリシテの兵士30人を素手で打ち殺し、その後、ペリシテ軍1000人をたった一人で壊滅、しかし、妖艶な美女デリラに髪の毛の秘密を知られて捕縛、目をくりぬかれるが、毛も生えた所でパワー復活!!神殿の柱をぶち壊し、3000人のペリシテ軍を道連れに壮絶な最期を遂げる・・・という、三国志の豪傑もかくや・・といえるなんともハチャメチャ野郎。
原典では性格的にも無茶苦茶な人物ですが、セシル・B・デミルはこのストーリーを実に素晴らしいヒーロー映画に仕立て上げた。

ダン族のサムソンは、黒髪の自分の部族と違い金髪のペリシテ人の娘セマダルに惚れていた。
セマダルも憎からず思っている様子。
しかし、セマダルの妹のデリラもまたサムソンに一目ぼれ。
しかし、セマダルはアルトア長官の婚約者で、どちらかといえば地位も名誉もあるアルトアにも気がある。
サムソンはあるとき素手でライオンを倒し、ペリシテの国王も驚嘆し、セマダルを妻にすることを認められる。
婚礼の日、サムソンはペリシテの兵士30人と賭けをしたが、なんとに新婦のセマダルに裏切られ、負けてしまう。
実はそれはサムソンに惚れていたデリラの巧妙な策略だった。
デリラはサムソンを愛していることを告げるが、セマダルに惚れている上、そのような汚い策略まで使ったデリラには嫌悪感を抱き、拒絶する。
アルトアは汚い手を使ってセマダルを手に入れようとし、サムソンを殺そうとするがサムソンはこれを返り討ちにする。
30人の兵士と大立ち回りをするが、逆上した兵士によってセマダルとその父親は殺されてしまう。
ドラマはその後、サムソンへの愛憎ゆえにサムソンを陥れようとするデリラと、彼女に操られるペリシテ軍とサムソンの壮大な戦いが描かれる。
デリラはとんでもない悪女で悪役ではあるが、サムソンへの受け入れてもらえない愛ゆえというところで、毒があるが本来ならかわいい女といった同情すべきところもある、不思議な魅力あるキャラクターになっている。

セシル・B・デミルは、もともと娯楽西部劇のジャンルが得意な監督でアクションは抜群に良い。
ワイヤーワークの特撮はさすがに大昔のものだが、乱闘シーンや、本物のライオンとの格闘は今でもかなりスゴイ。
サムソンの性格づけも、原典のやりたい放題なサムソンではなく、おとなしく、知的な男の中の男が、理不尽ないじめや暴力に耐えながら我慢に我慢を重ねてついに立ち上がるという、非常に共感を呼ぶものになっている。
(西部劇や現代のアクション、少年マンガでもこのタイプのヒーロー映画が一番燃えますね。)

サムソン役のヴィクター・マチュアは「荒野の決闘」でドク・ホリデイを演じていた人だが、体格がよくサムソン役が実にハマっている。
古い映画だが、面白い作品は時代を超えると再確認できる。
これだけの傑作が、著作権切れの恩恵だろうけど、この値段は安すぎと思う。