奈良巡りの大切なバイブル
★★★★★
せっかく奈良に行くならば是非これを読んでから、と人に薦められて購入した一冊です。
仏像についての、知りたかったこと、知らなかったこと、誰も教えてくれなかったことが、奈良のお寺を巡りながらやさしく解き明かされていて、読み始めからぐいぐいと惹きこまれていきます。
歴史、仏教、技術、さまざまな角度から分かりやすく語られる仏像の姿から、私たち日本人のこころまでもが見えてくるように感じられ、より奥深い世界への入り口にある本としては抜群の内容だと思います。
初めて読んだ仏像書がこの本でよかったです。
平城遷都1300年祭で盛り上がっていた奈良の旅が、お陰で数倍も楽しく充実したものとなりました。
読後でもページをめくるたびに、この本を片手にいますぐ奈良界隈を練り歩きたい衝動に駆られます。