ワイズ・ブラウンお得意の散文詩風の文章に、セピア色の線に穏やかな色合いの、かなりデフォルメされた絵、そして石井桃子さんの平明でリズミカルな訳文。
「ねむたいことりたち」「ねむたいさかなたち」「しずかなほかけぶね」「しずかなえんじん」。子どもをとりまく世界にあるいろいろなものたちが、魔法のように眠りに落ちていき、読んでいる大人も子どもも、催眠術をかけられたように眠くなってしまいます。買ってから２０年以上もたつのに、いまでもそうなので驚きます。
扉と最後のページには、珍しくはっきりと宗教色がでていますが、そこは無視できるぐらい、お休み絵本としてはパワフルだと思います。いやだと感じるときは、ちょっと乱暴ですが、そのページをテープでとめてしまってはどうでしょうか……。

夜、寝付きの悪い大人たちにお勧めです。

絵がよい。動物たちがほんとうに眠そうです。
文章がよい。短文なのでわかりにくいですが、
訳者の石井桃子さんは全力を尽くして、
再三の朗読にたえる日本語を
書き残しています。

さまざまな事件を起こしてしまう若い人たちが
こどものころにこんな本に親しんでいたら、と
つい思います。かみさま・・・・・・。

子供の頃に、この本を持っていた記憶があったので
娘のためにどうかな？と思って手にとってみました。
表紙の独特の絵を見たときは、なつかしい気持ちでいっぱいだったのですが
私はラストがどうしても好きになれず、結局買いませんでした。
よい絵本だとは思いますが
好き嫌いがはっきりわかれてしまう絵本だとも思います。

「ねむたい○○たち」という繰り返しが
眠りを誘います。
図書館で読んでいて、自分が眠りそうに
なってしまいました。

ラストは、宗教色が濃く出ていて
好き嫌いが分かれるかも・・・

おもちゃ屋さんでおすすめの本だと書いてあったので買ってみました。
絵もほぼモノクロで、パラパラっと読んだところ特に普通の本で、
ん？失敗したか？と思いました。
子供の反応もとくに目を輝かすわけでもなく普通に聞いている・・と
そんな感じの本なのですが、
なぜかうちの子の場合、読んだ後、すーっと眠ってしまうのです。
文も単調ですこし長めですが、「ひつじも歌うのもやめ、ねむります」などと
繰り返されると確かにねむーくなりますね。
私も読むときに単調な声にならざるを得ないからでしょうか？
うちの場合は寝つきが悪い子がとりあえず寝る！という効果があるので、星は４つです。
不思議な本です。