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洋菓子の経営学―「神戸スウィーツ」に学ぶ地場産業育成の戦略

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: プレジデント社
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著者の「神戸愛」あふれる本だが、クラスター(産業集積)や地域ブランドの本だとは期待しないほうがよい ★★★☆☆
 神戸生まれで神戸育ちの著者が、地元神戸を代表する「産業」である「神戸スウィーツ」について、足で稼いでまとめたレポート。
 職人さんや材料屋さんの話に耳を傾け、いろいろ面白い話を聞き出した点については評価していいが、いかんせん「経営学」というには、あまりにも分析がなさ過ぎる。
 「職人養成論」としては面白かったが、オーナー・パティシエとして、独立して自分の店をもって経営するという「起業家論」としての性格も弱いし、「クラスター(産業集積)論」としての意味づけも弱いし、「地域ブランド論」としても現状を記述しているだけで、歴史について触れているが、メカニズムにかんする分析がない。したがって、他地域で地場産業育成の参考事例として捉えるにはちょっと無理がある。
 まあ、著者の「神戸愛」があふれる本であるので、「地元愛」が地場産業育成のひとつのカギであることを実証したことにはなっているのだが・・・
 どうせなら、カラー写真をふんだんに使ったムックのような形で、お店の紹介と商品の紹介を兼ねた作りの本のほうがよかったのではないかな?
 残念ながら中途半端に終わってしまっている本であった。
神戸スウィーツが、明治時代から続いているのはなぜ? ★★★☆☆
神戸スウィーツが、明治時代から続いているのはなぜ?
本書は、この疑問に答えるための調査をまとめたものです。
『京都花街の経営学』に比べて、マーケティングや顧客との関係作り等で
深堀がなかったことと、今後への提言を出し惜しみ?しているのが残念。

(基礎情報)
・神戸には、人口に対して洋菓子店舗が多い。
・一世帯あたりの消費額は少ない。
 →域外で売れている。

(顧客・商品)
・神戸スウィーツは「安価で単調」と言われる。
 しかし、関西経済圏の客は、わずかな違いを目利きできていた。

(店舗)
・洋菓子店舗の運営を担う職人の育成の仕組みがある。
・職人を支える取引先の集積がある。