共感の気持ちが感じられない
★☆☆☆☆
読んだけど私も、で、なに?何が言いたいの?と思いました。
実際のこの医師の診療も受け納得ゆかなかったんで借りて読みましたが、やっぱり意味がわからない。
患者を下に見ている。この医師にかかりたくない。全く同感です。
この著者ならもっとマトモな本を書けるはず。
★★☆☆☆
最後まで読んでも結局何を言いたい本だったのかよくわからなかったのだが、結局のところ、精神科医の著者が団塊の世代の一般読者向けに書いたイマドキの若者論、ということになるのではないか。
「なぜ『いい人』は心を病むのか」という問いに対する著者の答えは、「日本社会で『いい人』とされる人は、逞しく生き抜くためのストラテジーを欠いていることが多い」ということだと思う。これは本書の中核となるべき本質をついた指摘だと思うのだが、残念ながら著者はこの点について充分に議論していない。代わりに、最近の若者がなぜそのような「か弱いいい人」ばかりになってしまったのかについての、著者の個人的見解に多くの紙数が費やされている。
口述筆記なのかと思うほどの完全な口語体で書かれており読みやすいとも言えるが、講演会で聞けば感心するような話でも文章で読めば論理性の欠如は明らか。小難しいことを書いてばかりでは売れる本にならないというのもわかるのだけど、もっとちゃんとした本だと思っていたのでガッカリ。著者ほどの人ならもっとマトモな本を書けると思うのだが。
HOW TO 本ではない 目指すべき山頂を提示する本だ
★★★★☆
私は町沢氏が指摘する弱者だ。そして弱者が何故弱くなるのか。
それは自身に問題があるという。鋭い指摘だ。辛い環境にいても、
弱者になるものもいれば、たくましく大きくなる人間も多い。
この本が優れている点は、具体的方法にはあえて言及せず、
大まかな方針を伝える事にあえて留まっている点にある。哲学書に
似ていると考えるとわかりやすい。
己を恃むにしかずというスタイルは多くの偉人や心理学者が主張
するところだが、具体的方法に入る前にまずは心構えを叩き直す為に
一読すると役に立つと思う。
彼の主張を受け入れる事は、自分の弱さと過ちを受け入れる事で
非常に辛い。また、創意工夫してこなかった人ほど具体的記述が無い
事に不安を覚えるだろう。だが、まずは心構えである。これは企業に
おいて戦術よりも、戦略、しいてはビジョンが重要視される事と似て
いる。
自我確立の重要性
★★★★☆
本書を啓蒙書として読んだ。「自分との他人との関係」、「自分と家族との関係」および「自分と社会との関係」などで自我をしっかりと確立が重要であり、そのためには「いい人」になっていただけでは対処できないことが多い、としている。その上で、「「いい人」と「悪い人」という概念を越えて、自分の良心に従い、この世の中でできるだけ創造的に生き、できるだけ多く楽しみ、できるだけ多く学び、できるだけ多く何かを考え、先を考え、全体的視野で生きていくことが必要。」と結論している。
自我確立を困難にすることが多く存在することは確かに感じているところである。そういった中で自我確立の重要性を再認識できたことは収穫だった。
賛成しかねる
★★☆☆☆
精神病になるのは、本人の心がけが悪いと言外に言っているような気がします。
読んでいて腹が立つ部分もかなりありました。具体的にどうしたらよいのかの記述もなかったし。
自分は嫌われても患者さんが治ればよいと言っている部分がありましたが、このようなお医者さんにはかかりたくないのが正直な感想です。