専門的知識のある方向けです。
原型を元にした製図とパターン補正の基本がわかりやすく解説されていますが、パターンブックのようにサイズのバリエーションがありませんので、初心者にはアレンジが難しいと思います。
デザインやイラストが古めかしく、更に奇抜な物が多いので、パターンを製図してまで使う気にはなれませんでしたが、原型の作り方や細かい部分の仕立て方は参考になります。

子供服原型を作るときに役立つ、年齢別の平均的なサイズの一覧表が掲載されています。
子供がいない方は実際に採寸をするのが困難ですので、年齢別に幼児のおおまかな体型を確認することが出来ると思います。

この本は，自分でデザインした子供服を作ってみたいという方にとって，良い解説書になると思います。

この本は，採寸法と子供原型の作り方から始まり，簡単なワンピースからスーツまで，様々な子供服の基本デザインとその型紙の製図法，縫製手順が詳しく解説されています。私は，洋裁経験がなく，妻の妊娠を機に興味本位で始めました。始めは，本についている実物大型紙を使っていましたが，慣れてくると自分でデザインしたものを作りたくなり，この本を買いました。しばらくは失敗の連続でしたが，３年目には娘の七五三用のスーツを作れるくらいにまでなりました。これも，この本のおかげです。

この本をご検討されている場合は，次の点を考慮されると良いでしょう。
１．初心者向けではありません。!ある程度洋裁を経験し，型紙作りから自分でやってみたいという方にお勧めです。

２．洋裁経験があっても，縫製以外の作業（型紙製図など）を負担に思う方にはお勧めできません。
３．月刊誌や季刊誌とは異なり，今流行のデザインは取り入れられていません（1984年発行）。また，雑誌のように子供のモデルが掲載作品を着た写真は載っていません。
４．当然のことながら，実物大型紙はついていません。