無駄な公共事業を肯定する人が持ち出すのが有効需要の創出というケインズの理論。
公共事業は実用上の意味があろうがなかろうが、実行運用することそのものに意味があるという事。
僕もそう信じていたのだが学生時代、今は経済学者となった友人によって「有効需要の創出は一発
カンフル剤としては有効だけど、やり続けろとは『ケインズの雇用・利子および貨幣の一般理論』
にはどこにも書いてない」と指摘された。

この間違ったケインズの理論理解にもとづいた政策のおかげでずっとデフレでずっと不況の日本で
毎年のように無駄な公共事業をやり続けて莫大な借金だけが残っだけでなく環境破壊問題など長期的
にも負の遺産を残そうとしているダム事業には断固反対です。

国民の生活を第一に考える上で防災工学などの見地から本当に大切なこと伝える「ダムが国を滅ぼす」
は決して大げさではなく日本国中ムダなダムだらけという真っ当な指摘をした良書です。

税金の行方、必読です。
目から鱗の驚愕本。
ぼやぼやしてられない！

税金がいかに無駄に使われているのか。住民の生活がいかに侵害されているのか。
これを読んだら目から鱗がでます。この国の行方を教えてくれる一冊です。ダムが国を滅ぼす

特に第６章の、田中康夫氏と今本博健氏の対談がおもしろかったです。

ダムのムダな点のみにとどまらず、

川とは何か？　

治水とは何か？

森と川と山に囲まれた日本はどう生くべきか？

という、今の与党や野党の政治家の大半や、99％の学者たち、国交省や環境省、農水省など関連する全ての役人たち、そしてジャーナリズム、多くの市民団体…

彼らの口からは決して聞くことができない、根本的な、究極的な疑問に、今本、田中両氏は明快に答えていました。

読んで得しました。