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オンリーワンは創意である (文春新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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骨のある家電メーカー「シャープ」が好きになるこの1冊 ★★★★★
家電の王様「テレビ」で消費電力が少なく環境にやさしい「液晶」によりブランドイメージを作り上げる。一本にしぼることによりリスクは高まるが、実際「亀山モデル」と電化製品にありえない「産地ブランド」を作り出したシャープ、成功例のケーススタディとして面白く一気に読めた。
10年シャープの社長をつとめた著者の、経営者に必要な能力として「先見性」をあげているのが印象に残った。世界最大級のメガソーラーの建設、太陽電池付きの携帯など、知れば知るほどトライアルを重ねてきて、これからも続けようとしているシャープに好感が持てた。
・・ ★☆☆☆☆
この本がシャープでの研修中に配られたのには引きました。
自慢話が満載です。
偶然なのかの必然なのか ★★★☆☆
シャープ躍進の経営面での考えを綴っています。
冷蔵庫の野菜室も
リモコン内臓型テレビも
カメラ携帯も著者が発案したとのことで、
1サラリーマンのうがった見方かもしれませんが、
全体が自慢臭がして、スッキリしない感じはあります。

液晶に力を入れることにしたというのも
著者の過去の経験とカンだよりということになっていますが、
当時の1兆円企業がそんなことで意思決定していいのか・・・

シャープの社風や経営理念の素晴らしさが
伝わってきてその部分は非常に気持ちよく読めました。
ナンバーワンよりオンリーワン ★★★★★
 ナンバーワンよりオンリーワン…もう言い古された言葉となっている。本書は「オンリーワン」を目指すには「創意」がなければならないと訴えている。中味を読まなくてもテーマがはっきりしている良書である。
 逸早くテレビをブラウン管から液晶に切り換える。携帯電話にカメラをつける。太陽電池を日本中の屋根に設置する。それらはまだ道半ばに過ぎないかもしれないが、「夢物語」と揶揄されながらも、常に前向きに先鞭を付けて離さない集中力がある。開発と生産、両々相俟って製造業は成果を挙げることができる。企業の力はブランド力、リストラなき日本型経営、何はともあれ、【オンリーワンは創意である】の信念で経営されてきた。先んずれば他を制すこともできるが、肩肘張らずに「人にまねされるものを創れ」というおおらかさがいい。「環境先進企業へ」の旗じるしも未来志向で夢があっていい。
 本書は単に会社経営術を説いているとは思われない。教育のあり方、この世に生きる生き方までもヒントになるようなことが書かれている。
 
町田勝彦=アンディ・グローブ ★★★★☆
98年にシャープの社長に就任し、当時(電機業界としては大きくない)1兆7千億の売上で、収益にも苦戦していた、ブランド力も低かった会社を、10年強の間に3兆円を超える売上高まで伸ばし(しかも近年は4年連続過去最高売上高)、「アクオス」に代表される一流ブランドを確立し、収益性も格段の向上を果たすまでの改革の歴史を、その社長自らが綴った本。

まず、シャープ初の営業出身で事業本部になり、「言葉を大切にする」という信条からもあるとおり、シャープの成長を軸としたさまざまな経営判断や事件が、とても読みやすく、またドラマチックに書かれており、読み物として面白い。

またシャープの「コミュニケーション活動7つのポイント」などは、そのまま外資系で使えるほど良くできているし、あちこちに参考になる原則や考え方が散りばめられている。

特に好感をもてるのが、著者がインターナショナルな背景を持つにも関わらず、全てに「もうちょっとの心」などの日本語の信条を重視し、リストラによる株主価値向上などの安易な「欧米式」経営手法を批判的に判断して、常に時流に流されない自らの判断をしていること。経営者の鏡であろう。

中でも、当時大きな売上を占めていた半導体を縮小し、液晶に賭けるという判断をしたことは、インテルで同様の決断をしたアンディ・グローブを思い出させる。

戦略論としてもリーダー論としても大変参考になり、また著者の半世記としても面白い良書。ただ、仕方ないとはいえ、内容が成功のみに偏りがちなので、☆は4つのみ。