マイルス&ギルの最高傑作は旧B面にあり
★★★★☆
ロドリーゴのアランフェス協奏曲のギル版アレンジを中心にした名作。。といいたいところですが、私の考えでは、ロドリーゴのアランフェスはギター協奏曲ですし、メロディがかなり俗に流れがちなので、これをアレンジすると返り討ちにあうことが多いです。この演奏もご多分に漏れずそうで、ギルの才能を持ってしても攻略できなかったと思われます。
それとは対照的にLP時代のB面はいずれも素晴らしい、スペインの世界になっています。マイルス&ギルの最高の演奏がこのB面にあります。「サエタ」「ソレア」など、感涙の極みです
ちなみに、スケッチ・オブ・スペインが秀逸でかつシリアスなので、他のアルバムが浮いてしまいがちですが、マイルス&ギルの仕事は1枚1枚に異なる個性があって、絶対に全部聴いた上で、自分のフェイバリットを見つけることが必要だとおmこいます。