非常に良い参考書としかいいようがないです。
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数2Bは内容的にも豊富で量も多いので勉強が大変です。しかし、2年生を中心に履修するので受験までにまだ時間があります。じっくりと時間をかけてこの本で勉強すればセンターレベルくらいは楽にクリアできます。
どの問題をやっても単なるドリルアップでなく新しい発見を伴うスキルアップができます。なるほどと納得させる「気づき」がどの問題にも用意されています。ですから問題を解くのが楽しくなります。「本質の研究」シリーズと共著者が重なります。「本質の研究」の方は教科書の補充的説明に優れていて基本を確かめる趣旨の例題がとりあげられていますが、こちらの本は説明的なことは箇条書きのまとめ程度しかなく、発展的な例題が取り上げられそれを解いたあとの解説の中に深い説明があります。ですから教科書の練習問題や節末章末問題をすべてやって、教科書レベルの基本を理解したあとで、さらに深い学力をつけたい人に薦めます。数学は段階を踏んでやっていけば必ず理解できます。アタマがいいとかはあまり関係ありません。教科書レベルがまだの人はあせってこの本を手にしない方がいいです。そういう人がこの本をやるとますますむずかしいという誤解を重ねることになるでしょう。最初に書いたように分厚い本ですので、時間をかけて計画的に読み進めるようにしたらいいです。
それにしても問題を解いていていつも感心するのは、こちらは解くのに精一杯なのによくもまあこんな問題が思いつくものだということです。例えばB1035の問題など。つくづく感心します。
高校数学参考書の最高峰
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筆者は、駿台予備校で教鞭をとっていた人達で、駿台数学科のエッセンスが満載である。この参考書をものにできれば、東大理IIIも突破可能である。
絶対的基礎力をつけたい人へ
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【略称】黒大数
【対象】進度の速い中学生や、高校生で該当箇所の教科書章末問題レベルが一応すらすら解ける人で、なおかつ高い志を持つ人;論理的に詳しい解説の欲しい人
【効能】大学入試においては、いかなる入試問題にもたじろぐことのない絶対的基礎力、大学入学後にも生きる基礎力(本書を使用された方は大学に入ってから、黒大数で勉強して良かったと思うことでしょう)がつく。
指導要領によりバラバラにされた数学というストーリーを体系的に再構築してくれる。
【構成】A篇:教科書をより高い視野からまとめ上げた論理的に詳しい基礎事項の解説 B篇:演習問題(第五章に総合・発展問題)
【使用法】教科書と平行、もしくは教科書が一通り終わってから
【前課程版との違い】記述がスマートになり取っつきやすくなったので、自学自習にも使いやすくなった
【向かない人】とにかく点数さえ取れれば、後はどうでもいい人。時間的にせっぱ詰まっている人など
【注意点】あくまで、教科書のすべての問題が解けるようになってから、使用する参考書である。本書終了後、過去問等の加工されていない入試問題にあたり実践力をつける必要があるので、どんなに遅くとも高三の10月位までに終わらせる必要がある。入試テクニックが不足しているので、やさ理、ハイ理/日々演、1対1などを用いて補うのが望ましい。