悩むことは悪くないんだ!
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開いてすぐの「はじめに」にこう書かれています。
子育てや教育は、密度の濃い対人援助のいとなみですから、深く悩むこと、不安になること、悲しむことも多いのだと思います。でも、それは、誠実に生きている証拠(あかし)なのだと思います。
この言葉にまず救われました。ああ、悩むことは悪くないんだ、悩んで立ち止まって不安になっている、こんなちっぽけな自分も、悪くないんだ。そんな気持ちにさせられました。
本著のなかには、そんなメッセージがくり返し出てきます。
まずは、じぶんのなかの弱さにしみじみと向き合おう、そして、こんなじぶんも よしよし してやろう。自分の弱さと向かい合い、それを認め、いとおしむことができること、これこそ、人を大切にするということの第一歩だと感じさせられました。