瞑想の意味と人生の最終地点
★★★★★
ヴィギャン・バイラヴ・タントラのシリーズ全10巻の内の第1巻。
10冊の本を通じて様々なタイプの瞑想方法と人間心理について分かりやすく語られています。
シバ神が残したという経典の解説書でもあるようですが、覚者であるという和尚(インド人で元の名をバグワン・シュリ・ラジニーシ)の語る人間の心理はまさに痛快でなるほどもっとも、と共感せざるを得ません。
深いところにある本来の(仏陀のような)自分を「体」に例えれば、自分の表面的マインドは「衣服」にすぎない。
しかしあまりに長くその衣服をまとってきたために、人間はその「衣服」の方を本当の自分自身であると思うようになってしまった…と人間心理を語り、いかに人間が眠ったように生きているかを説明した上で、瞑想とは何なのか、その具体的な方法についてふれていきます。
和尚の本の中でもこのシリーズは特に具体的で、分かりやすく読みやすいです。
瞑想に興味のある人や、生きるとは何なのか…という究極的なものを求めている人にとっては必読です。
人間の思い込みと本当の真理…、和尚の率直な語り口は心にストレートに入ってきます。