男意見
★★★★☆
男も読んだ方がいいという意見があったので読んでみました。
読みながら「何言ってんだ」みたいな感じは
どこかに少しだけあったかもしれません。
書いてあることも、「それ、わかってるよ」みたいな
ところもありました。
でも、実際に読んだ後と読む前では、
かなり意識の変化があったと思います。
私は既婚者ですが、妻は元々会社で働いていた主婦です。
まだ子供が小さいので今は仕事を、という考えは
現実的ではないかもしれませんが、そのうち社会に出て
働きたいと思うかもしれません。いや、たぶん思うでしょう。
それは至極当たり前の欲求であり、当然それを心から
受け入れなければならないと思いました。
もちろんその時には、家事における自分の負担が増えるとは
あるとは思いますが、逆の立場になって考えた時、
「男だから、女だから」という狭い枠で考えずに、
お互い人間という前提で考えなくてはいけないんだなと思いました。
読んでよかったと思います。
相手を思いやる気持ちを忘れないようにせねば。
男女共に気付きのある1冊
★★★★★
日経ビジネスアソシエの「プレゼン講座」でも有名な小室淑恵さんの自伝的1冊です。
タイトル、装丁などから女性をターゲットとして出版された本かと思います。
しかし、本書は男女問わず気付きがあり、自分の働き方、人との関わり方を振り返ることができる1冊です。
時間をかけずに読める本ではありますが、読み返すことで理解が深まる1冊と考え、とてもお薦めです。
本書の特徴
・男性も学ぶべき点が多い
もちろん、女性の読者からすれば小室淑恵さんの生き方、キャリアの積み方、苦労話などを知ることができ、ある方は学び、ある方は共感するかと思います。
しかし、実際は男性が読んでも学べることは多いです。
昨今叫ばれているビジネスへの女性の進出の際、女性の苦労をしっていくために、また、結婚した際にパートナーとどう折り合いをつけて仕事と家庭を両立するかなど、一人の女性としての小室淑恵さんが苦労された点から学べることが衣多いです。
・明日からできることが多い
自分の過去の話から、留学した学生時代の話、資生堂入社後の話とありますが、努力と根性などと言った話ばかりでなく、失敗談や、どうしたら少しでも楽しい毎日が送れるかについての具体的な方法を書き綴ってあります。
ストレス社会と言われる今日、小室淑恵さんのような起業を目標とされていない方でも背中を押される内容も多いです。
・友人にお薦めしやすい
ワークライフバランスやパートナーとの生活について多く書かれています。
今後、多くの方が通る道ですので、男女問わず、友人や恋人にお薦めして、感想を共有するにはもってこいの本だと感じました。
以上の3点から、男女問わず気付きの多い1冊として、ぜひともお薦めしたい1冊です。
あえて指摘をするとすれば、「超人気ワーク・ライフバランスコンサルタントが〜」と言うキャッチについて、「超人気」とわざわざ付けなくとも良かったと思います。
これからの家族・会社の在り方を啓発する本
★★★★☆
少子高齢化,公的年金制度問題等,日本社会の行く末が危ぶまれる昨今ですが,この本は,ワーク・ライフバランスと,これによる相乗効果をキーワードに,これからの夫婦・家族,職場のあり方を提言し,ひいては,日本の在り方にも触れた内容であるので,読んで損はないと私は考えます。
まず,著者自身の経験,例えば,会社員時代の営業経験や,起業後の御主人との家事・育児をめぐるやり取りを引用しながら,ワーク・ライフバランスの必要性・効果を述べているので,著者の主張がとても分かり易く,説得力もあります。
一方で,「世界でもっとも急速に少子高齢化が進んでいる日本は,間違いなく世界に冠たる『介護大国』になることが運命づけられている」と指摘し,一方で介護分野で就業する人が減少する可能性の方が高いとした上で,「公的介護保険制度があるとは言え,子どもが親の面倒を見なければならない確率は相当高いと考えられ」るとし(pp.148-151),日本の将来に警鐘を鳴らしています。
「ワーク・ライフバランスが日本を救う」という第5章の章名は,少し笑ってしまったけれど,繰り返しになりますが,この本は読んで損はないと私は思います。
なお,著者にとっては不本意かも知れませんが,この本の中で私が最も共感した箇所は,「仕事力の中で最も普遍的で幅広く使えるのは,プレゼンテーション能力だと思います」(p.84)の箇所です(むろん,表面的な技術のみならず,知識・熱意があってのものですが)。
仕事と生活の相乗効果
★★★★☆
サブタイトルや著者の肩書きにふくまれている「ワークライフバランス」ということばには,仕事と生活を天秤にかけるようなイメージがある.しかし,この本が主張しているのは,仕事と生活の両方にしっかりとりくむことで相乗効果があるということである.とくに,おなじような仕事をしている夫婦は著者の経験からまなぶことができるだろう.仕事をうまく家庭にもちこむ方法が書いてあるからだ.家事を夫に「教え」てはいけない (自分でまなばせる) というのも重要な指摘だろう.
題名に偽りナシ。男女とも読む価値のある良著
★★★★★
最近話題の「ワーク・ライフバランス」について、その実践方法も交えて書かれた書籍。
著者自身、結婚・育児と社長業をこなす多忙な生活を送りながらも美しさを保っているし、
会社員時代の実績を見ても「キャリアを手に入れている」ことに疑いようは無いから、非常に説得力がある。
女性が読めば、時間のない毎日をどう充実させて暮らすか、
そして一生のパートナーをどう選びどう上手く付き合っていくかが分かるだろう。
考え方はもちろん、具体的な方法についても書いてあるから、誰でもすぐに実践出来るのではないか。
しかし、男性が読んでも本当にためになる部分が多い。
働き方について得るものがあるのはもちろんのこと、著者が実際に夫と衝突したときの体験談、
「夫にどうやって家事を行わせるか」の方法などを読み、反面教師的に自らの至らなさがズキリと自覚させられる。
誰だって、共同作業で等しく家庭を築き上げているはずの妻に
「夫にどう家事を行わせるか」と思案させるようなことはしたくないだろう。
また独身男性が読んでも、恋人との接し方など参考になる点は多いはずだ。
本書を読めば、男女に関わらず、充実した社会人生活・結婚生活の送り方が分かると思う。
スラスラ読めて役に立つ、良著であると評価したい。