魅力的な脇役が多い!
★★★★★
長さを感じさせない展開で、上下巻あっという間に読んでしまいました。
知的で魅力的な主人公エリザベスもさることながら、脇役達も個性たっぷりで
惹きつけられます。
特に、上流階級の娘が社交デビューするときに相談役を務める「付き添い婦人」の中でも
凄腕で、今まで手掛けた娘はみんな名門に嫁入りさせた実績を買われたルシンダが大活躍で
読んでいてブラボー!と叫びたくなります。
見た目は無愛想でたまに癇癪をおこすオールドミスなのですが、かなりの情報通で
荒馬を手なずけたり一芝居打ったりして暗躍。
陰の名脇役で大好きです。
ジェットコースターロマンス!
★★★★★
スキャンダルを引き起こして社交界からつまはじきにされたヒロインと、そのスキャンダルの元の張本人であるヒーローとの甘く切ないヒストリカルロマンスです。
頭は良いけれど純粋培養で育てられたヒロインは、人の悪意を感じ取る事が苦手。
そしてヒーローは、いつもは冴え渡る明敏な頭脳もヒロインに強烈に惹かれているために発揮できず、二人は他人の悪意に触れてスキャンダルを引き起こしてしまいます。
そしてお互いに「こうなってしまったのは相手のせいだ」と思い込んで完全な破局を迎える事に。
しかし約一年半たったある日、後見人となった叔父の策略で結婚を強いられる事になったヒロインは、どういうわけか花婿候補としてヒーローが選ばれている事を知ります。
そして運命の再会。
お互いに相手を憎んでいる二人の再会は決していいものとはいえず・・・それでも昔を思い出して目の前にいる相手を意識せずにはいられないという葛藤を抱えることになります。
強く惹かれあうからこそ、憎しみも愛情を抱ける二人は、幸せと不幸が紙一重。
しかし、苦難を乗り越えてやっと幸せを掴んだと思ったらまたどん底に、という山あり谷ありのジェットコースターロマンスがこの作品の最大の魅力だと思います。
そして、甘いセリフを言ってくれるジュディス・マクノートのヒーローがこの作品でも健在なのがとても嬉しい!
思わずにやけたくなるような甘いお話と、泣きたくなるような切ないお話を十分堪能できる一気読み作品でした。オススメです!
泣かせてくれます、ゴージャス・ヒーロー
★★★★★
パラダイス〜以来、すっかりマクノートのファンになってしまい、
今回のヒストリカル(特にヒーロー像は毎回、素敵なので”今度はどんなヒーロー?)
というお楽しみを込めて読み始めましたが。。。
開けてびっくり!一筋縄ではいかない山アリ谷ありの辛い展開の連続に
またして今回も”マクノート・マジック”にうまく乗っかってしまった、、という気がしますが。
その次々襲う波乱の試練の末に待ち受ける、
もはやお馴染みの
”パラダイス〜”風ゴージャスでメロ甘なヒーロー描写には今回も間違いなくうっとりと幸せな気分にさせられます♪
この本の醍醐味は、まさにそこではないでしょうか。
本当にスケールのデカいメロメロっぷりです、つい二ヤケ気味になりそぅ(笑)
辛いことの割合が多かった分、ラブラブ期間は超メロ甘〜という
この唸らせ(泣かせる)仕掛け、ほんと上手いですね。
心臓がぎゅっと切なくなった後半のスコットランドでのシーンは
彼らと一緒にもらい泣きしてしまったほど(涙)、、ぅぅ感動。
ヒーローの魅力、美人で聡明なヒロイン、
脇役(シャドウ)、、全て良しーー!
読破後、ほんのりとした疲れと共に幸せな気分に浸れる1冊でした。
できればジョーダン&アレックスの馴れ初め作品もあったらぜひ読んでみたいものです。
心揺すぶられるロマンス
★★★★★
すごく話に引き込まれて、胸が切なくなったり、苦しくなったり、幸せでニタニタしたりしました。
ヒーロー、ヒロインともにとても魅力的で、お話的にもまったく飽きさせません(特にヒーローは超かっこいいです!)。
ヒストリカルらしい雰囲気も良くて、マクノートの筆力の凄さを感じました。
気持ちは☆4.5です。あまりに悲しくなり、本を読むのが辛くなる場面が多いから。
ヒロインが陥る悲惨な境遇、ヒーローの受けた心身の傷、二人の誤解とすれ違い‥。
ページ数が多く、描写が詳細なだけに苦しい場面も心が痛みます。
(特にヒロインが後半部分でヒーローにした仕打ちはゆるせませんよ‥)。
私はあまりに苦しくなって、一呼吸おいてから、また読み始めることが何度かありました。
そんなマイナス面があるために、その後の幸せ感は増すのだとは思いますが。
読んだ後は、ああ読んでよかったと浸れること間違いなしです。
良くも悪くも、心揺すぶられるロマンスでした。