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時代の風音 (朝日文芸文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞出版
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博覧強記の二人と異才のコラボ ★★★★★
 堀田、司馬といった博覧強記の作家の二人に「書生」として宮崎がからむという構成。内容は哲学、文学、絵画、西洋と東洋、アニメそして歴史と内容は華麗に飛び跳ねる。20世紀末に行われた鼎談を21世紀初頭の今から読むと、彼らの恐るべき推察力、特にこの国の未来の姿をあらわす的確さに舌を巻く。宮崎アニメはほとんど見ているし、司馬の本もある程度読んでいるが、堀田は路上の人以外は読んでいない。楽しみがまた増えた。
軽い感じで読めば結構腹いっぱい ★★★★☆
専門分野の異なる3名による対談のため、各人の得意ジャンルにおける深い作品性や重さを期待すると喰い足りない感じがするのは否めない。特に宮崎氏は畑の違いからか年輪の差か進行役的立場からかやや影が薄い。ただ、逆に分野の違いから導かれる切り口の面白さや溜飲の下がる部分も多く、広範な話題や発言の端々にそれぞれの社会観・歴史観のようなものも見え隠れする。3名の肯定的(共感的?)・かつ思い入れの強すぎない読者・視聴者向け。他の著作の間に一冊この本もあると番外編的に楽しめる。サクサク読めてしまうテンポは単純に歴史文化系放談風読み物として見てもいいような気もするが、やはりヨソとはサイズがひとつちがうスケールがどことなくにじむ。個人的には、司馬氏のエッセイ作品の読者層あたりがなじみやすい内容な気が。文庫で読む分には充分なコストパフォーマンスかと。
それぞれ他の代表作を読んでください ★☆☆☆☆
堀田善衛氏のエッセイで、現在も出版されているものはほとんど読んだだけに、この本には深く失望しています。

司馬遼太郎氏の小説は二十年前に数冊読んだきりですが、同じように、この小説家らしさというものが生かされていないままだという気がします。

宮崎駿氏のアニメーションも好きでよく見ています。しかし、堀田と司馬という、全くタイプの違う著者をまとめての座談会の司会者としては、適役でしょうか。

それぞれの教養の形成や思い、というものに興味のある方は、他の代表作を読んで下さい。お手軽にまとまるようなスケールの作家ではありません。加藤周一氏が、ヨーロッパの知識人は、ありもしない本についてさえ読んだふりの会話を続けることができると言っていましたが、この本は、買うより、そうやって読んだふりをした方がいいと思います。

堀田善衛。司馬遼太郎。宮崎駿。 ★★★★★
話は日本史、世界史はもちろん「紅の豚」「ルパン三世」まで幅が広いのです。そしてその内容のひとつひとつを、この三人が語るので楽しさ尽き止まぬのです。
特に歴史の評価や政治のあり方について私たちが一番気をつけなければならないのが「評価している人の人間性」だと思うのです。
お三方共に人格、教養に優れさらにユーモアも解していらっしゃるので、非常に勉強になる楽しい本です。
例えば宮崎駿さんが好きな方は「宮崎さんが尊敬している2人(堀田さん、司馬さん)」という人を知る為に。
司馬遼太郎さんが好きな方は「司馬さんの友人関係や普段興味を持っている事は」
堀田善衛さんが好きな方は「司馬さん、宮崎さんにどういう影響を与えたか」
って読んでも楽しいと思います。私はこの本で、堀田さんを知りました。著書を読んで、更に素晴らしい人だと思いましたが、同時に人間関係の大切さも知りました。
遠慮なくいいたい放題 ★★★★★
三人の碩学が古今東西のひと、もの、文化を自由に話題にして、遠慮なくいいたい放題。知らない話や気付かなかった見方の連続。例)『騎士道はイスラムが持っている勇敢さ、節度、恥を知る心が十一世紀にヨーロッパに伝わったもの』。最近は仏教書ばかり読みふけっている私も映画『もののけ姫』は十回見にいったことを知っている若い友人のお勧め。とにかく退屈しないので長期の旅行や海外出張にどうぞ。