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813 (新潮文庫―ルパン傑作集)

価格: ¥637
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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[復刊]文字サイズ、カバーリニューアル ★★★★☆
田舎で読めるルパンシリーズといえば、図書館の南洋一郎版か
新潮文庫の堀口版か角川文庫の7冊くらいしかなかった。
「813」「続813」「バーネット探偵社」「八点鐘」「棺桶島」は新潮文庫が、「金三角」「カリオストロ伯爵夫人」等は創元推理文庫が翻訳権を独占していて、それ以外の「強盗紳士」「ルパン対ホームズ」「奇巌城」「水晶栓」「ルパンの告白」は新潮、角川そして今はなき旺文社文庫(「奇岩城」の解説は力作でしたな)で読めた。
角川が「オルヌカン城」「ルパンの冒険」を、新潮がポワロ&ナルスジャックの新シリーズを3冊出してそれが最大限てな感じ
新書サイズの学生社文庫だったっけか記憶が曖昧だが、「奇巌城」かなんか出ていたような気がする。鈴木幸夫の「バスカヴィル家の犬」を選んでしまったため読めずじまいだが
創元の「リュパン」シリーズや偕成社版は二十歳近くなってからだった

だから読める「813」はひとつしかなかった
堀口版は最初は違和感を感じるが、文体もテンポがあってぐいぐい引き込まれる。さすが文学者と思う
保篠龍緒、堀口大学、南洋一郎などは、必ずしも原文に忠実とは言えないが、日本におけるルパン受容の歴史であり、本人が鬼籍に入っており単語の修正など不可能なのであるから、そういうところをあげつらうのは如何なものか。60年経過したし、偕成社版も読めるし、清水俊二と村上春樹のチャンドラー作品のように複数の訳を読み比べられるのは幸せなんじゃないかな

辰巳四郎さんの新装丁が全巻間に合わなかったのは残念。真似し易いからか、経費節減のためロスマクとか自社デザイン室へ切り替える傾向が強くて、辰巳さんのカバーが減っていくのは淋しい
わし ★☆☆☆☆
読み始めて50ページも行かずにやめた。ルパンが自分のことを「わし」と呼んでいるのだ!堀口とかいうジジイのせいで名作が台無しである。どうしようもないくそジジイである。
怪盗紳士のダンディズム! ★★★★★
大人になって読むルパンは
ことのほかダンディー&凄味を感じます。

堀口大学の名調子の訳文が醸し出す技でしょう。

「よき時代の大衆小説」的要素豊かな名推理小説は
ゆったり秋の夜長に堪能しましょう。


エスプリ劇 ★★★★★
多数あるルパン作品の中でも一、二を争う傑作でしょう!とにかく読んでるコッチが拍手した
くなるような一品ですね。
惹きこまれる謎に、ルパン独自の稚気とめくるめく早業には頁をめくる手も、次の展開に移り
たい眼も決して放すことができないですヨ!
最近、好奇心に飢えてるかも(笑)なんて方には絶好のお薦め!!!
ルパン物推理作品の最高傑作! ★★★★★
「奇岩城」がルパン冒険譚の最高傑作なら、本書はルパン物推理作品の最高傑作で、前者がちょっと子供向けっぽいのに対し、こちらはずっと大人向きだ。

まず初めにルパンに殺人の疑いがかかり、前半は名刑事ルノルマンの捜査を中心に展開されるが、そこに明らかにルパンその人と分かるセルニーヌ公爵とアルテンハイム男爵との火花を散らす策謀合戦、これに神出鬼没の殺人鬼の暗躍を加え、いよいよ後半にルパン自身が事件に乗り出し、3つ巴・4つ巴に展開する息詰まる攻防。そして何よりも、ラストのあっと驚く大どんでん返し。
まさしくこれを読まずして、ルパン物を語るなかれという大傑作だ。