菅原文太、愛川欽也、片平なぎさ、千葉真一、夏樹陽子、八代亜紀というキャストがとても魅力的に焼きつけられているというだけでも価値はあると思うが、とにかく脚本に無駄が無く最初から下品なギャグを小出しに織り交ぜながら、バイオレンスとエロ、それから人情をそれこそ喜怒哀楽を全てぶちこんで提示するそのエンターテインぶりに脱帽だ。
今見て凄いと思うのは主人公のトラック野郎が学校の先生に入れ込んで子供たちと戯れてると思ったら、勝手な思い込みで失恋した次のショットでソープランドで交ってるっていうその極端さ。
極端だけれどもちゃんとキャラクターとして筋が通っていて凄く自然で好感が持てる。
菅原文太も良くやったなあ。この役。監督を信頼してたんだね。きっと。
千葉ちゃんとの長い乱闘シーンも見応えがあれば、カーチェイスも迫力満点だ。
昭和の盆暮の風物詩をとくとご堪能あれ。
あと文太のファッションにも注目だ。少なくとも4-5回は模様替えをするけどどれも凄いセンス！！！

うーん。
例えば竹内力のカオルチャンシリーズが好きな人とかにも訴求するものがあると思うんだけどなあ。

菅原文太は、仁義なきシリーズのイメージをわざと壊すためにトラック野郎に出たのでしょうか。顔や容姿は仁義のままですが、やっていることは、もうむちゃくちゃ。お化けを目撃した時のオーバーリアクションや、田舎の学校で教員になりすましたり（子供にすぐバレます）、水泳の授業でビキニの片平なぎさ先生に必要以上に抱きついたり、ト××（現在のソープランド）でハッスルしたりと、なかなかのコメデアンぶりを発揮しています。笑ってしまいました。

古い映画でよくお見かけする宮口精二（片平のおやじ役）、劇中に義太夫を披露する玉川良一、おとぼけ警官役の由利徹などのなつかしい人や、若々しい千葉真一、サービスシーン（？）のあるあき竹城、今とあまり変わらない感じの八代亜紀など今も活躍している方々も観られます。

また、トラックの走行シーンも迫力があり、前年につくられた、サム・ペキンパー監督の「コンボイ」を意識しているような画面もあります。

この作品を最初に観てしまいましたが、１作目から全部観てみたいと思いました。

歴代のトラック野郎で、これが一番面白いと思います。(^^)/‾‾‾

アイドル的な可愛らしさ全開で、水着姿もサービスする片平なぎさが素晴らしい。
ストーリー的には、小学生レベルのシモネタが炸裂する猥雑なコメディだが、今日改めて見返すと、長距離運転・過積載・過重労働など、トラック輸送が長年抱えている問題点も押さえた内容になっている。
そういう意味では、「面白うてやがて哀しき」風情すら漂う傑作。
過酷な労働という現実があるからこそ、主人公の無謀な爆走（本当なら確実に免許取消）が、カタルシスにつながるのだ。

私もあの時現場におりました。
ホントとっても懐かしい！！
出演者の方達皆さん子供の私にもとっても優しい方ばかりでした。
特になぎさちゃんは、とーーーっても優しいお姉さんでした。
あの数ヶ月「なぎさちゃ～ん♪」と言って片平なぎささんにべーーーったりの私でした。
小さかった私の記憶にも『優しい優しいなぎさちゃん』が鮮明に残ってます。