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人間の証明 (角川文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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色褪せたボロボロの文庫本に ★★★★☆
 角川文庫というひとつのブランドが昔あり、読んだ。こどもにとっては非常に分厚い内容であったが、沖縄問題からニューヨークと場面展開が広がり、かなりかっこいい小説であった。推理小説のような展開もまたよし。その後、映画を見る。なかなかよくできている。           小説としての完成度の高さがあり、想像や跳びこまれた運転手の言い草など、映画では表せない細かい描写がある。映画の原作本をよく事が多くなったが、いかに映画は時間の制約があるため止むをえないが、端折ってストーリーを展開させるという感じが否めない。小説の手法、読み方もなんとなくこの本から学んだように思う。子供は童話や漫画から影響を受け、おとぎ話で話が展開することを楽しんでいたが、初めて現実の社会は面白いと感じさせてくれた。
すばらしい作品 ★★★★★
1970年代の小説なので、いろいろ今とは違う。けれどこの時代の小説やサスペンスって本当にレベルが高かったのでは?と思わせる作品。
まだ戦争や貧困の記憶がいろいろな人に残っている時代だからだろうか。
意味の解らないものではなく、情緒も心の深淵もつたわるが、それを比較的ドライな筆調で進めていくのが、森村誠一のいいところだと思う。
今まで読んできた小説の多くが、くどいけれど、伝わってくるものは少ない作品が多かったことに気づかされた。
テーマも良い。素晴らしい作品だった。
不朽の名作 ★★★★★
この本を読むのに遅すぎることはありません。
むしろ年を取ってから読むことをおすすめします。
なんの情報も入れなく読むのがいいですね。
読む前には、よくあるお涙頂戴モノだろうと思ってましたが、違いました。
いや泣きますが、これはそんな読者を見下した小説じゃありません。
感動させようとして書いたのでは感動しません。

一つ一つの言葉が良心をついてくる作品です。
いい本とは読み終わったあとに良心が癒されるものだと思います。

※著者があとがきで同時テロのことに言及していたので調べてみたら、まだご存命なんですね。(2010年5月30日現在)
想像した以上に良かった ★★★★☆
私が子供の頃に、映画が上映されていますが、残念ながら映画は見ていません。
映画になったことや、森村誠一があまりにも有名であることなどから、逆に私自身がこの小説を避けていた嫌いがあります。

今回たまたま本屋で手にとって読んでみたのですが、「意外に良かった」というのが率直なところです。
理由は2点。
・登場人物同士が絡み合う背景(若干、「無理やりじゃないか」と感じる部分もありましたが)
・タイトルの「人間の証明」が、一人ではなく色々な人物に関わってくること

この小説が書かれてから相当な年月が経っていますので、現代のミステリーに慣れた人には「物足りない」と感じられるかもしれません。
私も多少の物足りなさを感じました。
しかし、その物足りなさ以上の読後感を抱かせる作品だと思います。
悪魔の飽食 新版―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (角川文庫 も 3-11) こちらもオススメ
時間と国境と親子の思慕を超えて ★★★☆☆
非常にネームバリューの高い本作品。何度も映像化されているとの事も有り、手に取った。

作品としては非常に秀逸だと思いました。
ハーフの黒人青年、世間に怨みを抱く刑事、ボンボンの青年とその彼女、
高名な評論家である女性、NY市警の刑事、スラム街の老人、美しく妖艶な人妻、
その妻の浮気を疑う旦那、浮気相手である大企業のエリート重役、
山里にて静かに暮らす老婆
と、主要人物だけを挙げても一癖も二癖もありそうなバックグラウンドを持つ
彼らが織りなす複雑な人間関係、犯罪、策略、そこに生じる思慕と憎悪の情、
これらを全て綺麗に物語として纏め上げ紡いだ作者の手腕は見事と言うしか無いです。

そして最後の方で明かされる、一見関わりが無いと思われた人物達も実は深い因縁で
繋がっていたというオチは、読了後(少々ご都合主義と感じたが)エンタテインメント作品
としてスカッと満足感の得られる感想を持てました。

但し、圧倒的な迫力というか、ワクワク感が無かったので3点ですかね。。

凄い良い作品だと思うのですが、当初は「圧倒的スケールで送る時空と国境を超えた衝撃の人間ドラマ!」
的なコピーに象徴される作品だと思っていたので、(事実、回りの評価もそんな感じでした。)そこまでは
スケール感もワクワク感も無いかな、と。。(恐らく、中ダルミというか、スローなテンポで進む
中盤の為、そのように感じてしまったのかも知れません。)

もっと「重厚で暗く鬱蒼とした闇を描く気が滅入ってしまうようなジトジト作品」的な感じで
ハリを振り切ってしまった作品にしてしまえば、また感想が変わったかもしれません。