第152話『ヒューム卿最後の事件』、第153話『ミッドナイト・エンジェル』、第154話『暗黒海流』、第155話『橋は崩れた』収録。
ゴルゴ13は、連載開始当初の頃は、よく『ニヤリ』としていたものだが、いつのまにかポーカーフェイスが定着して、拷問を受けたときの苦しむ顔や、予期せぬハプニングが起きたときの驚いた顔以外は、表情を変えることはなくなった。
この巻では、そのゴルゴ13の、めずらしい表情を見ることができる。『苦笑い』だ。
あの、いつでも無表情のゴルゴ13が、確かに苦笑いしている。それだけ、バンコクのミッドナイト・エンジェル、マリーの性格がいいということなのだろう。
『暗黒海流』は、日本が舞台。ゴルゴ13が、京成線を利用しているのは、ちょっと意外な感じがした。