ヘルボーイ２は１に比べ、奇怪なクリーチャーが多数登場！

特にトロール市場のシーンは、細かいところで、いろいろうごめいていてわくわくする感じ…

ただ、黄金軍団といわれてもいまいちピンとこない…
ただの機械だし…引きの画だと数が多すぎる気がしてしまうし…

そしてそれを操るのは悲壮感漂う堕ちた王子…
その最後も戦って死ぬわけではないのでイマイチ

やっぱりアメコミは適役に１人くらい悪役としての魅力がある奴がいなければ面白さが半減してしまう感じ…

バットマン、スパイダーマン、X‐MENなどの悪役はなかなか魅力的…
ヘルボーイは１の悪役は恐怖を感じさせる魅力があったのに…

３があるならアメコミらしい敵役が欲しいところです

今や一大ジャンルとなったアメコミの映画化。
前作ヘルボーイ [DVD]は大ヒットではなかったようですが、デル・トロ監督のパンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]の世界的成功を受けて実現した待望の第２弾。
期待を裏切らないゴキゲンな出来です。

デル・トロ監督はかなりのビジュアリスト。
「パンズ・ラビリンス」でも奇怪なクリーチャーを含めて異世界のビジュアルや世界観を自らクリエイトしておりました。
しかし、この監督の偉い所はビジュアルを見せることをダシにした作品を作らないことにあります。
あくまで描きたいのはキャラクターであり彼らがつづる「物語」である点で、その点はぶれない。

本作にしても、ビジュアル的には前作より一段のスケール・アップとなってはおりますが、今回も主眼はあくまで人物造形と物語そのものに置かれています。
ちゃんと前作で退場したヘルボーイの「お父さん」ジョン・ハート演じる博士が出てくる辺りを見てもシリーズとしての世界観がきちんと貫かれていることは明らか。
それでいて新加入となるドイツから来たヨハン・クラウス氏（？）の造形、異界のマーケットにあふれる異形のクリーチャー達、そして無敵のゴールデンアーミー等、美術的にも非常に見どころが多い。
しかし、それらはあくまでも背景として邪魔にならない程度に流されていて正直言えば、もったいないくらい。そういう意味では実に「贅沢」な作品なのだ。

正攻法過ぎる物語は途中でラストの展開も読めたりもしますが、ここまで魅力的な作品世界が確立されていると全然気になりませんね。
デル・トロ監督にとって本シリーズへの思い入れはかなり強く、「ハリー・ポッター」や「アイ・ム・レジェンド」といった超大作のオファーを一蹴して臨んだことはキャリア的には勇断と評価したいですね。

当然、第三弾も構想があるようです（第一弾で登場したラスプーチンとクローネンが復活する！）が、例の「ロード・オブ・ザ・リング」の前日談「ホビット」から正式に降板したことが明らかとなったことから、
意外と早くヘル・ボーイ達に再会できるかもしれませんね。

良かった