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遠くへいきたい (Volume 1)

価格: ¥998
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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とり・みきの至芸 ★★★★★
1巻と4巻のみ読んだ(2巻と3巻は未入手)。純粋視覚芸術である。これほどの量の作品を連作としてまとめ、しかも高い水準を維持しているのは尋常のことではない。見事な想像力で作り込んだ、現代サイレント・ムービーの最高傑作である。「考えオチ」というのは、このジャンルではむしろ非難めいたニュアンスを持った言葉であるが、おおらかに笑うことだけがギャグマンガではない。これほど純度の高い高品質の「考えオチ」を見せてもらったのは初めてである。もちろん彼独特の瞬間芸も多数楽しめる。9コマ完結なのでどこからでも読める。

田北鑑生氏を主人公として、とり・みきのキャラクターが総出演。彼の他の作品がこの世から消えることはあっても、これだけは古典として残るのではないか。唯一惜しむらくは、世間の認知度の低さである。より陽のあたる場に出してよいのではないか。
静かな含み笑い ★★★★★
  静かに、ゆっくりと読まなければならない。

  何度も読み返さなければならない。

  声を出して笑ってはならない。

 こんな条件を出されたら、読む気は失せるだろう。ましてやギャグマンガであるのなら、絶対にこんな条件下で読むことなどできない。

 が、「遠くへいきたい」はそんな条件など知らなくとも、勝手にその条件に取り憑かれてしまう。
 台詞の全くない9コママンガ。1ページにつきネタは一つ。
 なのに、素早く読むことなどできないし、可笑しいのに、声を出して笑うこともできず、尚かつ、何度でも読み返してしまう。

 なにはともあれ、読んでみて下さい。その理由、はっきりと分かります。

短篇無声映画の趣き ★★★★☆
滅法楽しいというワケではないが、じわじわと(リッチに?)時間をつぶせる一冊。

『TV Bros.』連載の作品をまとめた9コママンガ集。
セリフがないので、そこそこ頭を使う。
とはいえベースはSF、けっして「難解」なわけではない。
また、「不条理」でもない(一貫して、SF的な論理で構築されている――そこがSFの弱点でもあるのだが)。

雑誌掲出時との唯一の違いは、本書巻頭の「できるだけゆっくりお読み下さい。」との断書き。
たしかに、ゆっくりと読んだほうが、よい。
ふとした瞬間、シュワッと静寂世界の中に吸い込まれそうになっている。
いわば視線が凍結し、時間が止まりそうになることがある。

飛ばし読みすると、このトリップ感は来ない。

が、結論的には満点とはいかない。3.7点としたい。
理由を3つほど。
1、SFネタがベースなので、客を選ぶ。
1、メインキャラが可愛くないので、抵抗感がある。
1、オチのパターンが、固定しており(UFOオチ、異次元空間オチ、遠隔操作オチetc.)、度肝を抜くような意外性に乏しい。

こんなマンガ、ちょっとない。 ★★★★★
どのジャンルにも当てはまらないマンガです。セリフもないし、話も不条理。そんな話が1ページごとに披露されます。

1ページ1ページがとてもよくまとまっています。時にコミカル、時にショッキング、時にロマンティック。つい何度も読んでしまいます。こんなマンガ、ちょっと他にはないですよ。