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風雲児たち 幕末編 (8) (SPコミックス)

価格: ¥550
カテゴリ: コミック
ブランド: リイド社
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韮山反射炉完成――天に昇りゆく竜の魂 ★★★★★
安政2(1855)年1月16日、江川太郎左衛門英竜ついに逝く。

その死から一ヶ月とたたぬ2月11日、
彼の悲願であった反射炉が完成する。

残された人々の目には、反射炉から立ち昇る煙が
雄々しく昇天していく英竜の魂のように見えた――。


一方、萩の野山獄に護送された吉田寅次郎は、
獄舎のなかで、不思議な「学校」を開いていた。

囚人が教師を回り持つ、という当時の常識からは考えられない、この野山学校は、
一年二ヶ月の間続き、ある頃からは筆や書物の差入れが許可され、牢役人までも
生徒となって共に学んだという――。




司馬遼のもっとも正当な後継者 ★★★★★
この巻の表紙のオビに「司馬遼太郎を捨てよ!」との高取英氏の推薦文がありますが,
みなもと氏は司馬遼太郎のもっとも正当な後継者なのではないでしょうか。

司馬作品の魅力は,主人公などの主要な人物の視点からだけではなく,
豊富な「余談」をちりばめて,主人公たちの属した「時代」そのものをまず描くなど,
歴史を俯瞰的に,あるいは生態学的に読める点にありますが,
この『風雲児たち』にも同様の魅力を感じます。

それ故に,司馬氏が『菜の花の沖』で文庫本丸一冊をつかって
ロシア史を書かざるをえなかったのと同様,
幕末史と密接な関係にあるロシアとの外交史を描くため,
本作品でも大黒屋光太夫の漂流譚などを通じて,
ロシア史(注:「幕末編」ではなく「ワイド版」のエピソード。同様に蝦夷史など。)に
大幅なページ数を割いています。

また司馬作品については非常に自由な文体で歴史を描いているとの評価がありましたが,
みなもと氏はギャグマンガという形式の中で,より自由闊達に歴史と人物を描いている
という印象を受けます。

なによりも「歴史」というやや硬い印象のある分野を
一部の「歴史マニア」以外の一般読者に,これだけ魅力的に読ませる作家は,
司馬氏没後の現在ではみなもと氏以外にいないのではないかと思います。

ワイド版を含めて相当な分量になりますが,
司馬氏没後の歴史小説に物足りなさを感じている方にはオススメです。
江川太郎左衛門、没・・・。 ★★★★★
この巻で、ついに江川太郎左衛門が亡くなります。”雲竜奔馬”でも1回描かれていますが、なんだか本当に亡くなってしまったような感じで(実際亡くなっていますが)、非常に寂しく思います。文字通りの目玉キャラ。尚歯会の頃より描かれてきていますので、筆者もかなりの愛着を持っていたものと思います。
幕末、有為の人々が、無惨にも倒れていきますが、人々の思いがいろいろな人に伝わっていく様が、ギャグとともにありありと描かれていきます。是非、ご一読を。
日本幕府は世界最強の武力を保有していたのである!! ★★★★★
村田蔵六が妻を宇和島に呼ぶ
カラフトの所有権問題
江川英竜の死
土佐の坂本竜馬
桂小五郎が中島三郎助に造船の技術を学ぶ
吉田松陰が野山獄のなかで学校を開く
松前藩の末路
福沢諭吉の子ども時代

など、盛りだくさんの内容です。

尚歯会にいた、江川英竜は反射炉を完成させ、この世を去ります。
政治家としても、技術者としても超一流の人物だったため、乱世に多忙を極めての死です。
 涙しながら読みました。
 吉田松陰の獄舎での生活が生き生きと書かれていてほのぼのします。
村田蔵六をめぐる女の争い?と福沢諭吉の前半生 ★★★★★
明治維新史を江戸幕府の成立から追いかけてきたマンガの通算38巻目。

この巻では、宇和島での村田蔵六の活躍、韮山代官・江川太郎左衛門
の劇的な死、吉田寅次郎(松蔭)の獄舎学校のようす、福沢諭吉の前
半生の物語がいつものギャクまじりで語られます。
特に印象的だったのは、蔵六にやんわりと拒絶されたイネが見せた寂
しげな表情と、相変わらず妻に頭の上がらない蔵六、それから福沢諭
吉の語る前半生でしょうか。福沢諭吉もこんなに複雑な生い立ちをも
つ人とは思いませんでした。諭吉の母・於順のエピソード、こういう
話が嫌味なくかたれるのがこのマンガのよいところだといつもなが
ら感心します。