考えるテクニックとは一体何ぞや？
それは未解決問題に挑戦する事で本書の４つのツールが新しい解決策を
生み出すのにどのように役立つかを提示できる事です。
いわば思考実験を行なっていると言っても良いでしょう。

４つの思考法は
１・とてつもない大富豪ならばどうするだろうか？
２．他人の痛みを感じるべきではないか？
３．何かほかの事に応用できないか？
４．逆転したらうまくいくだろうか？
以上です。

実際の問題解決法は他にもたくさんあるのだけども本書はこの４点だけに
絞込み、具体的な解決法を示します。
それは実際にあった事例を下に執筆者や企業はどのように解決したかを
説明しています。
またこういう風な方法をまだないのはなぜか？あってもいいんじゃないの？も
提示していき、実際にできないケースやできてもいいのに現実にないケースも
挙げています。

1) 金持ちになったつもりで考える(リソースの制限を無視する)
2) 問題を内部化させてインテンションを同一化させる
3) 本質を引き出し、応用を考える
4) 本質を論理的に記述した上で、各部分を逆転させて見る

の4つがこの本に書かれている問題解決法。

1, 3, 4 は純粋に技術的な発想法で、殆ど古典に近いのですが、本当に役に立ちます。あらためてこうして見直しても、なるほど、と納得する事が多い。

2 は純技術ではなく、人間の集団の対立を緩和する手法、として優れていると思います。このように捕らえた事はなかったので心がけてみよう、と思いました。

全体として、万人、誰もが読んでおいて損のない本だと思います。

なお「発想法の説明」なので、読みながら手近な問題に適用して見た方が、理解はしやすいかと思います。

発想力に対するヒントを得るために本書を購入しました。

主な内容としては、いいアイデアを見つけるための
４つの思考スタイル
①大富豪になって考えてみよう
②同じ目的を目指すように動機付ける
③アイデアを活用できる場を探す
④正反対のことを考えてみる
を、それぞれの事例とともに紹介しています。

数多くの事例と本書の基本思想である「あってもいいじゃない？」
的な発想からはいくつか刺激をもらえました。

が、個人的には、あっさりと読み終えれてしまって
ちょっと悲しい感じがします。
もう少し深い気づきがあれば、、、最高の一冊です。

◆オススメしたい人◆

・発想の事例に数多く触れたい人