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堺屋太一の青春と70年万博

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: 出版文化社
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面白いです ★★★★★
私が生まれる前に行われた大阪万博。
今でもファンの多いこの万博の成功の裏には様々な出会い、エピソードが残されています。第2章で紹介されているベートさんという外国人の女性は、偶然堺屋さんが都電の中で出会い、そしてその後の運命を大きく変えることになる。このベートさんという方は本を読めば分かりますが、とにかく金銭感覚がすごくて、この文章の中からでも勉強させられることがあります。
そして影響を受けた堺屋さんはその後だれもが思いつかなかった大阪での万博、これをたった一人で始めるという途方もない計画を少しづつ実現し、とうとう開催してしまった。願えば叶うと思い知らされたとても元気になる本だと思います。本を読まない私でも一気に読み終えてしまいました。
堺屋太一を創った人 ★★★★☆
堺屋太一氏は小説家、元経済企画庁長官、評論家と様々な側面を持っているが、1970年の日本万国博覧会開催を作った人でもあった。本書では「団塊の世代」を世に問うた頃までの堺屋氏の行動や時代背景を描いている。
自分が印象を強くもったのはベートさんというドイツの女性だ。彼女は常に時代の5歩も6歩も先を読んで投資活動をしていき、のちには石油ショックを見抜き、数年前までもてはやされていたデリバティブを取り入れるなど、20年以上も時代に先んじることになる。そのために彼女は恐れずにリスクをとっていくが、その背景には父親がゲシュタポの司令官として戦後の裁判で処刑されるという、彼女にとっての大きな不幸が影響しているだろう。反面、堺屋氏はそのような不幸を背負ってはいないが、時代を読む目とごく自然な気持ちでリスクをとっていく姿勢の両方をベートさんから学んだであろう。
時代に翻弄されながらも、やがては時代を乗り越えていったベートさんの生き方が自分には新鮮であった。(ベートさんの最晩年と死後はもっと劇的だ。ぜひご一読を)
堺屋氏の情熱 ★★★★★
多くの人の反対に遭いながら、万博実現に向けてたった一人で奔走し、ついには6400万人を動かしたのですから、彼の視点、彼の行動力には脱帽です。