一向一揆成敗に手を焼く家康にかけた母の言葉「天地も水も火もみなみほとけの力の表れ。御仏に勝てるものは1つもなく、
その道を踏まねば必ず破れまする」が心に響いた。
本当に大きなことを成し遂げる人というのはやはり我利我欲を超えるより大きな存在に自分をかけていける人なのであろう。
山岡荘八の描く家康像はまさに求道者である。そしてその指導者はまわりのすべての人なのである。