38歳の独身男ウィル(ヒュー・グランド)は、親の遺産のおかげで働きもせずに悠々自適の生活を過ごしていた。そんな彼の前に、12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)が現れ、たちまち彼の生活はかき乱されていく。しかし、マーカスは深刻な問題を抱えていることがわかり、次第にウィルは自分に欠けているものを認識するようになる…。
『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作者がお届けし、二枚目ヒュー・グラントがのほほんとしたぐうたらジコチュー男を好演しているハートフル・ヒューマン・ドラマ。監督はドタバタ・コメディのヒット作『アメリカン・パイ』のポール&クリス・ウェイツ兄弟だが、ここでは一転してほのぼのとした味わいをうまく醸し出している。(的田也寸志)
あらためていい映画だと思いました
★★★★★
先日ヒューグラントが来日してテレビ番組に出ていました。
そのとき、東京の街で彼の出演作品の人気投票
(投票するのはもちろん女性)をやっていましたが、
ベスト5はノッティングヒルとかラブコメばかり。
自分はやっぱりアバウト・ア・ボーイだと思って、
久しぶりにまた見直して、、、あらためていい映画です。
ヒューのファンで未見の方は、ぜひぜひ。
軽い
★★★★☆
とってもライトで現実的にはありえない映画。ただ勇気は色々ともらえる。いじめられっこが母親のためにみんなの前で歌うなど絶対に有り得ないし母親がよその男と付き合っているのを楽しげにみる子供もいない。・・・がそんな現実的な話はどうでもいい。とにかく見掛け倒しだった男が中身を子供によって鍛えられるという映画だ。
そこがヒュー・グラントの良さだ。ありえない軽さとえげつなさで女性を性欲の捌け口としてキッチリものにしていくのだがどこか哀愁が漂っている。高級売春顧客リストに載っていたり軽薄な軽口を叩いたりプライベートでも貫き通しているが、世間のくだらない評価などどうでもいい、というのを地でいってて私は大好きな俳優だ。
レイチェル・ワイズもきれいどころとしてなかなかいい味出している。
何かを得ようなんて観てはいけないし得たと思っているなら現実とはかけ離れたもの、という映画。特に子供の心情に関しては色んなものを捻じ曲げて映画用の世界を作り上げているだけなのでご用心。
人生の転換点
★★★★★
父親の作曲した名曲の印税で働くことなくリッチな生活を楽しむ、カラッポで自己チューで無責任な最低オトコ、ウィル。
一方、離婚後精神的に不安定な母親と暮らし、学校ではいじめられ、そんな生活に嫌気がさしているマーカス。
ひょんなことから二人は知り合い、互いに影響を与えていく。
マーカスを通して、これまでは無反省だったウィルが次第に自身の生活に疑問を抱き、苦悩し、一人の大人として成長していく過程が見所だと思います。「見た目のクールさだけではダメ」ということに気づいたときのウィルの苦悩・虚無感は、深刻です。コメディーな要素ももちろんありますが、ラストで二人が”Killing Me Softly With His Song”を歌うシーンは少し泣けました。また観たくなった作品です。
とってもいい!
★★★★★
初めての海外生活で、自分の居場所を見失っていたときに出会ったのがこの映画。人と関わるよりも一人で気ままに暮らしていたいというウィルが、自分に重なりました。そんなウィルが、ちょっと風変わりな少年マーカスに出会って・・・。ところどころに笑いもあり、心温まるストーリーです。音楽もとっても映画に合っています。
孤独な大人のための箸休め
★★★☆☆
独身貴族を謳歌する主人公が、お気楽な色恋を楽しむためにシングルマザーを口説きまくるのだが。
ヒュー・グラントのゆる〜い色男ぶりが全開している同作。展開がやや単調で、恋愛に潔癖な人や子ども嫌いにはオススメできない。だが、人付合いをわずらわしく思いながらも“最近、なんとなくサビシイな…”という人には、今の自分を見つめ直すきっかけになるかも。