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王国〈その4〉アナザー・ワールド

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
王国シリーズはすきだけれども ★★★☆☆
ところどころ涙ぐみながら、あっという間に読み終わってしまった。

それでも、読後はなんとなく複雑な感じが残った。
「その3」までで完結してもよかったのでは?という気持ちがちらちら脳裏をよぎる。

物語は、本の中だけで始まりがあって終わりがあるものではなく、
きっと著者の中で果てしない時間や空間があって、
その場面ひとつひとつのどこの部分を物語にいれるのか選びながら作られていくものなのだと思う。

そういった意味で、この物語は「王国」の一部として書かれなくてもよかったのではないかと思う。

「王国 その4 アナザーワールド」としてではなく、「王国 アナザーワールド」だったら
もう少しこういった違和感は感じなかったのかもしれない。
そういってしまうとただの屁理屈のようにも感じないこともないけど。
気にしてみれば今回の表紙だけ「王国」の文字よりも「アナザーワールド」の文字のが大きいし。

いま考えてみれば、王国のその4がでると知った瞬間は涙がでそうなくらい嬉しかった。
でも、王国の文庫本が3冊同時にでたのを見たときは「あれ?」と思った。
文庫本の壮丁がかわいくて単行本を持ってるにもかかわらず買いそうになったのも事実だけど。
あのときから違和感はすでにあったのかもしれない。

そしてしっくりこないいちばんの理由が「雫石」であることも大きい。
楓も、片岡さんも言葉を選びながら丁寧に書かれているのはよく分かる。
ノニの物語といえど、この二人の存在は大きい。
そしてその描写が今までの「王国」を愛読してきたわたしの心に
愛しさや親しみに似た感動を与えているのは確かではある。
だけど、雫石だけはどうもいままでのイメージどおりに読むことができない。

文庫本と合わせて一気に読んだ人にはこの違和感は感じないのかもしれないけれど。
夏に読むにはサイコー! ★★★★★
おすすめです。 
ギリシャの島のシーン、いいっすよ。
あたしもばなな先生同様神を信じているし、実際不思議なこともよく起こる生活なので、頷くことも多かったかな。
いつもと同じく、生命力チャージできました!
装丁も美しい。
歴史あり ★★★★★
まさか雫石に子どもが生まれるとは!その生まれた子ども・ノニの物語であり、ノニから見た楓、雫石、片岡さんの物語でもあります。
ノニが存在することで、あの3人がうまくずっと一緒にいられたんだ!ということに心暖まりました。
そして親になった3人がそれぞれにノニを思う気持ちに、胸が押し潰されそうになりました。
『サウスポイント』もそうですが、“あの頃”の主人公たちが(年齢的にも人間的にも)成長して親になり、その子どもたちの物語を見ることができるのは格別です。
「選ばれた人間」ではない女の子の物語。 ★★★★★
飛びぬけた才能を持って産まれたわけでもないし、
強固な意志があるわけでもない、サイキックなわけでもない。
「自分は生まれてきてよかったのか」すら分からない。
そんな女の子がよしもとさんの作品の主人公になるのはすごく珍しい。

「王国」シリーズの主人公だった「雫石」の娘・ノニを、こういう人格に設定するとは意外。

本編では語り手であり、絶対的な存在であった「雫石」も
娘・ノニから見れば不完全な母親であり、悪いところもあった。。。
そういう多角的な視点に、ばななさんの新境地が拓けたと感じた。
お子さんを育てている影響でしょうか。

とはいえ、やはりばななさんの小説。
優しいばかりの物語では決してない。
「パパ」である楓から娘ノニへの遺言。
ラストを飾る「パパ2」であるところの片岡さんの言葉。
濃密すぎて読んでいて息苦しくなったほどだ。

終盤、キノとの出会いにより失恋の傷が癒えてきたノニが
「命があるから生きているのであって、なにかを成すためにいきているのではない」
と悟る場面に涙。
今までのばななさんなら書かなかった一言ではないかと思う。

ばななさんが描いてきた「強い人たち」「特別な人たち」「研ぎ澄まされた人たち」
「サイキックな人たち」「正しい人たち」のいずれにも自分が当てはまらないことに
実はちょっとした悲しさを感じてきた。。。という人には是非読んで欲しい一冊。
気持ちのいい本 ★★★★★
しっくりきた。 これで王国シリーズはおしまい。 でも、ずーっと物語は続くんだろうなぁ。
綺麗で、ココロが浄化されるようなお話。 わたしは、その4を読んだ事で、すべてがストンと収まった感じ。 あーそうだったんだな。と、素直に自然と理解できました。