日本の映画音楽の傑作
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初めて聴いたのは当然劇場だった。この音楽とともに流れる日本の厳しく美しい風景と親子の姿を見て涙した。刑事役の丹波哲郎が、捜査会議で犯人について語り始める頃からシンクロするこの「宿命」は、本当に素晴らしい。
菅野光亮さんの音楽
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よくこの音楽は芥川さんの作品だという方もいるんですが、
監修が芥川也寸志さん、作曲とピアノ演奏は菅野光亮さんです。
菅野さんというと、ドラマ「大空港」鶴田浩二主演のテーマが印象に残ってます。
映画では、ピアノが舞台正面に向き、加藤剛さん演じる犯人は客席に背を向けてます。
普通のピアノ協奏曲だとピアノは横向きですので映像的には違和感が少しあります。
演奏はともかく、「宿命」といえばこのテーマですね。
砂の器(旧作映画版)
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ドラマ版を見て感動した後、映画版をみました。
どちらも良かったのですが、音楽はこちらの映画版の方が良かったと思います。
CDが2種類ほど出ていますが、純粋に組曲「宿命」を聴いたい方は、親子が岸壁で祈っているジャケットのCDを購入したほうが良いです。
もう一枚のほうは、映画で流れた宿命ををそのまま録音した物なので台詞や拍手が混じります。その上、映画中には流れていない歌詞付きの曲が2曲入っています。当時の方には分かるのかもしれませんが私には解りませんでした。ご参考までに。
映画、そして音楽
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映画は総合芸術である。
その中で「音楽」というものは非常に大きな部分を占めるのです。
その場の雰囲気、役者の演じている内面をさらに引き立たせる、様々な効果を引き出します。
その映画音楽として、この作品は最高方と言えるでしょう。
音楽を聴くたびに、あの時の映像が蘇る・・・。
それでこそ、映画音楽だと私は思うのです。
宿命
★★★★☆
この曲は、映画「砂の器」で使われており物語をより盛り立てるのに成功しています。
ただ綺麗な曲、ではなくて映画のテーマのように重みが曲から感じられます。映画を見ていない人でも胸に響く素敵な曲だと思います。