ドキドキワクワクする起業本!
★★★★☆
博報堂出身の2人が作ったウェブベンチャー、エニグモの本。
世界初にこだわったサービス展開が面白い。
たどりついたのは、人。
★★★★☆
IT系ベンチャー、しかも登場する人々はみんなものすごいエリート。
僕にとっては苦手なキーワードばかりで、
読み始めてからも「どうせエリートなんだろ」と、ついつい色眼鏡で見てしまっていたが、
読み進めていって、そんな自分の読み方を反省。
野望と夢だけを頼りに、巨大な市場という世界に挑むドン=キホーテたちが、最後にたどりついた大切なものは、「人」だった。
そんな結論がすごくうれしく感じた。
彼らがエリートだからではなく、彼らの思いが本気だからこそ、すばらしい人たちが集まってくるんだろうなぁ。
ベンチャー企業「エニグモ」の歩みを、時系列にそって、複数の社員の視点で語っているので、
まるで自分がその時の社員のひとりのような気分で問題を感じることが出来る、臨場感あふれる構成が巧み。
他にはないビジネスモデルの源泉を探れる一冊
★★☆☆☆
ブログを活用したサービスなどを展開するエニグモの共同最高経営責任者二人による、自伝的な一冊。
もともと、エニグモの展開する「ブログプロモーション」のビジネスモデルに関心があったので、そのアイデアがどこから沸いてきたのかを知りたくて購入した。
エニグモは、ブログプロモーション以外にも、「バイマ」というECサービス、「フィルモ」という動画サービスなど、ウェブコンテンツを軸に経営をするためには「これしかない」だろうと思わせる要素を的確に展開している。
バイマを通しての経験(多くは失敗)の感触を通して、「プレスブログ」のサービスモデルを発明したエピソードには説得力があったし、体験を非常に大切にする姿勢に好感を持った。
一方で、読み終えてみると、「引用したい」と思わせるような箇所がなく、内容的薄さが否めなったため、お勧めできるかと言われれば残念ながらいまいちだった。
ただ、アマゾンのレビューでは総じて高評価を獲得しているので、何か私が見逃している魅力が隠されているのかもしれない。ご購入を検討される場合は、参考までに高い評価のレビューも一読してみることを薦めたい。
0から1を生み出す魅力を感じられる1冊
★★★★★
ベンチャー企業創業者として、博報堂という安定領域から抜け出し
仲間と協力し、想いを形にした方の考えを知れる1冊です。
それではまずは、著者の紹介から。
■著者プロフィール
▽須田将啓(すだ・しょうけい)
エニグモの共同最高経営責任者の一人。
慶応義塾大学理工学部で電子工学を学び、博報堂へ入社。
世の中の「あるべき姿」とか、「現状は間違っていないだろうか」
という視点を持ち新規ビジネスを考える、エニグモのアイディアマン。
また、著者と一緒に会社を創業した田中禎人という人物も
紹介します。
本の中で度々、出てくる重要人物でもあります。
▼田中禎人(たなか・さだと)
エニグモの共同最高経営責任者の一人。
青山学院大学法学部を卒業後、アパレル会社・オンワード樫山に入社。
1年で退社後、外資系PR会社に転職。
その後、MBA取得し、博報堂に移る。
Life is short , make it count.(人生は短い、意味あるものにしろ。)
という言葉を大切にしている。
何のために儲けるのか、というビジネスの本質を大切にしている。
2人に共通する部分がこの本を通して、垣間見ることができます。
共通点としては、
1.アイディアマンである。
2.「世界初」の事業をただの想いや趣味程度に終わらせず、
ビジネスとして軌道に乗るよう、ロジカルの面でも優れている。
3.昔から起業を志し、その志を一貫して貫き通してきた
これらの3つは、起業家のみならず、人として生きてく上で
大切な“想い”であったり“”であると思います。
なぜなら、
1番目は、自他の環境を感じ取る『感性』
2番目は、「何となく」で終わらせない『理性』
3番目は、自分の想いを信じ、『ブレない思想』
この3点について、上記のお2人は、とても高い状態であると思います。
その結果として、“共同最高経営者”として会社を操業できたのだと思います。
■この本を読んで欲しい人
▽インターネットを利用することによる、システム化の効果を知りたい人
→ネットを利用する日本人は、2008年において、8800万人います。
これは世代・性別に限りがなくいるため、とても大きなビジネスチャンス
であることが窺い知れます。
ネットを利用することによって、空間の制限が無くなり、本当に求められている
サービスであるならば、必要としている人に受け入れられる土壌があるの
は大きなビジネスチャンスであるといえるでしょう。
著書では、エニグモの5つのビジネスの中から、「バイマ」「プレスブログ」
という2つのビジネスモデルについて、想いの状態から軌道に乗るまでを
事細かく細かく記してありますので、システム化の流れを知るにはとても
良い1冊となると思います。
■紹介したいフレーズ
▼「楽しい仕事がしたい」、「楽しい会社を作りたい」と理想
を言っても、「結局ビジネスとしてうまくいかないと、
楽しさってありえないな」ということを、すごく実感した(p.134)
▼いつでも守らなければならないのは、「強気の態度」でした。
経営者が弱気の態度であれば、事業全体が先行き不安定であることを
自ら公表しているようなものです。(p.139)
▼謎があるから人は惹かれ合う
謎があるから人は冒険する
謎があるからこそ人生は楽しい。(p.238)
■この本にぴったりなkeyword
ネット アイディア 主体性 創造性
起業 システム化 感性 ロジック
■最後に
博報堂という歴史のある安定企業で働いていた2人が、
自分達の夢を叶えるために会社を辞め、仲間を募り、
ビジョンをどんどん具体化していく様は、
一種のヒーローものの作品を読んでいるようでした。
エニグモという会社には、輝かしい経歴を持った“ヒーロー”
が集まっているため、読み終わった時には
『見せ方を考える』のが広告業の仕事であることや、
ユーザー参加型のWeb2.0の概要など、実に多くの知識をも
得ることができました。
ベンチャーIT企業の創設者でもあるこの本は、
上記のような見方をすれば、様々な分野・用語を吸収できる
本でもあります。
一見すると、どこにでもあるような会社のPR本のように捉えられ
がちですが、そこは“世界初”を唱える企業らしく、
読者への見せ方・引き込み方も“世界初”の本だな、と感じさせる
1冊でした。
世界初のサービスを生み出すエニグモ
★★★★☆
書店でタイトルに惹かれて買った本。
世界初のサービスを次々と生み出している
謎の会社エニグモの企業の話しです。
バイマ、プレスブログ、フィルモ、シェアモ
どれも世界発のサービス。
世界を変えるものを作ってみようというのは誰でも考えることだが、
それを世にだすには大変なステップがいるのだ。
『ビジネスモデルとして完成させる能力』
『実現させる実行力』
『スピード』
1つでも欠けていたら、世界初のものではなくなる。
起業を考えているひと、考えていなくとも
何かやらかしていこうと思っているひとは
ぜひぜひ、読んで欲しいなって思います。