本はすばらしかったが。。。
★★☆☆☆
もとの本は古いが、30年前に、私はこの本のもとになった本に、血道をあげるほど、夢中になった。エンカウンターグループそのものにもである。
しかし、臨床心理学も、変遷した。
特に、訳者の畠瀬直子のエンカウンターグループに実際に参加した時には、その内容のあまりの鈍感さとずさんさに、唖然とした経験を持つ。
エンカウンターグループのイロハも踏んでいない。
そうして読み返してみると、自分がかつて愛した本も、今は古い本である。
特に、これを読んで実際にエンカウンターグループに参加しようとは、特に畠瀬直子がファシリテーターであるものに参加しようとは、ゆめ思ってはいけない。
すぐれているのはカールロジャースであって、畠瀬直子ではない。
参加して、被害にあった体験者は語る。
古いけど良い本
★★★★★
来談者中心療法のC.ロジャースが始めたエンカウンターグループの専門書。小集団のなかで自己開示から自己実現に向けて活動していくグループセラピーの一種。ここでは、ロジャースの活動内容から、人間の成長を何処までも信じる人間観がにじみ出ており人間性心理学の中心に位置するように感じられる。しかし、エンカウンターグループを経験する中でどのように変革成長していくのかについての論理的記述が少なく、参加者の手記などでの実証に終わっている。ロジャース自身、現象学的な捉え方をしており、体験を通しての理解が第一にきている。
非構成的エンカウンターの原点
★★★★☆
非構成的グループ・エンカウンターの基礎を学ぶための本だと思いました。現在では教育現場や会社の研修などにも組みこまれているエンカウンターですが、その基礎は一体どこにあるのかを知ることは意味のあることだと思います。今のエンカウンターにつながった「Tグループ」などの歴史が書かれていて、読み物としても楽しめるのではないでしょうか。ただし文章は少し古い感じを受けますが・・・。