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ウルトラヘヴン (2) (ビームコミックス)

価格: ¥998
カテゴリ: コミック
ブランド: エンターブレイン
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漫画という表現方法を用いた哲学書である ★★★★★
「ウルトラヘヴン」は、非常にリアルにサイケデリック体験を描いたトリップ漫画であると同時に、変性意識状態における宇宙観を見事に表現した作品である。

作品の中で、瞑想センターの創立者・桐山が説く宇宙観は、まさに仏教の思想そのものであり、それは量子力学にも通じる不変の真理といえる。

たとえば、「私たちが知覚する現実とは 私たちの脳によって生み出されるバーチャルである」という発言は、仏教の唯識思想そのものであるし、彼が海と比喩している深層意識は阿頼耶識に置き換えることもできる。

「ひとつの素粒子は全宇宙の状態を表現しているともいえます」
これは華厳経の「一即多多即一」という言葉と同一ととらえることができる。

作者の巧みな画力にまず圧倒されるが、それだけでなく、作者のさまざま体験や知識に裏打ちされた、哲学的にも深淵な作品である。
3巻が楽しみでならない。

宇宙がここにある、ほら、そこに ★★★★★
ついに出た! そして待った甲斐があった。なんという世界、宇宙、空間、ひろがり。潜れば潜るほど無限に広い場所に出てゆく、さまよえばさまようほど雪の結晶の一本の枝のような硬い輝きにまで収束してゆく。これを圧倒的といわずして、どうする。小池桂一は、ついに(いや、とっくにわかっていたけれど)マンガ表現がヒトの意識のゆらぎと伸び縮みを相手どって可能な、ヒマラヤの頂点、旅の極点にゆきつこうとしている。マクロコスモスとミクロコスモスが対応し、循環し、交替し、融合する。人に「個」はなく、時に「矢」はなく、空間に境界はない、なかった。この作品が、たとえばB全紙のような超大判に印刷されて一家に一冊の必需品(あるいは少なくとも一学校に一冊)となることを夢想する。ビバ、小池桂一! これは世界=現在=美術=思想に対する、多摩地区の一角からの完璧な回答だ。
星5つでは足りない、圧倒的名作。 ★★★★★
単行本1巻を発売後、掲載誌上でも長い沈黙を守り、よもやこれで終わりなのか?
と胸騒ぎを超え諦めすら感じていたが、ついに、ついに前巻より3年を経て、ようやく続刊が登場した。

前巻よりその密度を増しようにも感じる、圧倒的としか言いようがない、素晴らしい作画技術と空想力、
幻覚をここまで漫画に落とし込む事が出来る作者の技量には、ただ溜め息をつくしかない。
読むたびにその独創的な世界観に引き込まれ、コミックドラッグとでもよべばいいのか、
他の漫画にはない深遠な没入感を与えてくれる。

発巻のペースに対して物語の展開は多少もどかしいが、
この作品を読み返すたびに、作者の思うままこの作品が紡がれるならば、
次刊を待つのは苦ではない、そう感じてしまう。

名作としか評しようがない、いつまでも一人の部屋でじっくりと読み浸っていたい、
素晴らしい作品だ。