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人間動物園 (双葉文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 双葉社
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被害者は誰か? ★★★★☆
思いもよらない豪雪の中で起こった幼児誘拐事件。
そこから話は二転三転するのですが、誘拐された被害者が誰か?と言う意表をついた話に、良くも悪くも驚かされました。

幼児誘拐と見えている事件が、実はその母親の誘拐であると思いきや、犯人の本当の狙いがそれを捜査する警官たちの誘拐であると言う、今までにない物語の仕立て方には脱帽しました。

その意味で、推理小説としては、全く今までにないタイプのものであり、面白かったと思います。

ただ、そこまでに至る筋道は複雑に交錯しており、なかなか物語の中に溶け込めませんでした。

一番気になった点は、犯人の動機です。
いくら学生運動の活動家としての挫折者だからと言って、国家権力=誘拐事件の捜査を担当する警官と言うのは、今一つぴんと来ませんし、そんな動機がありうるのだろうかと疑問に思いました。

ただ、政治家の汚職事件や盗聴器を駆使した犯罪など、なかなか面白い要素が盛り込まれており、楽しい小説ではありました。
独創的な「誘拐」 ★★★☆☆
吹雪で交通機関が麻痺しつつある埼玉県のK市、前日に犬が誘拐されたと110番通報をしてきた中年女性から、再び通報があった。今度は隣家の幼女が誘拐されたという。半信半疑で通報者宅に向かった警察は、それが本物の誘拐であることと、被害者は疑獄の只中にいるある大物政治家の孫娘であることを知る。

盗聴器が仕掛けられ、身動きができないでいる被害者の自宅を避け、特殊班の面々は、通報してきた中年女性の家で犯人からの連絡を待つことに。しかし、何故か被害者の母親は、警察に対し、頑なで非協力的な態度を見せる。果たしてこれは本物の誘拐なのか? 事件に先立って起こった犬や猫の失踪、山羊のひき逃げは誘拐と関係があるのか?

連城三紀彦と言えば、情緒纏綿と思っていたが、このような本格物(勿論、一筋縄ではいかないが)を書くとは認識不足であった。しかし、良く練られたプロットで、政治家の疑獄事件に、父と子の確執、さらには全共闘世代の残滓を絡めつつ、二転三転する誘拐劇の真相は、いかにも連城マジックの面目躍如と言えよう。

誘拐ものとしては、究極の発想、着眼で、おそらく二度とこの手は使えない独創性がある点は高く評価できる。ただ、最後の謎解きの部分が、2時間ドラマで、そろそろ解決篇の時間ですので、という感じの性急な展開であること、身代金の処理の点ですっきりしない点が残ったところは残念であった。
発想の面白さとラストのどんでん返し ★★★☆☆
ラスト、こういう事だったのかと見事にだまされました。

ただそれに行き着くまでの描写がまわりくどかったのと、伏線らしきものが多すぎて、登場人物の人物設定も広げすぎでした。

それゆえ焦点がぼけてしまった点も否めません。

しかし面白い発想の小説です。

途中まではいまいちかと思っていましたが、ラストで真実が明かされた時、今までこういうラストがあったのか、と非常に驚きました。

もう少し語り口がすっきりしていたらよかったのですが・・・
まずまずでした^^ ★★★☆☆
最近読んだ本、
特に「このミス」ランクインした作品の中では
まぁまぁ読後感のある作品でした。
ちょっと長ったらしい状況表現や
登場人物の人間性表現には薄さを感じはしたものの。。。
連城氏の作品を初めて読んだので、
他の作品はどんなものをお書きになるのか・・・^^;
この作品はお勧めできる作品です。
何かなぁ・・・。 ★★★☆☆
タイトルに惹かれて読みました。
テンポも悪くなくて、読みやすいです。
でも結末が納得できないものでした。
まぁ、文章や、登場人物などはしっかりしていて、面白いです。
途中まではとても楽しめたので星三つ。
様々な捉え方があると思うので、読んでみてください。