巻末のエッセイが珠玉!
★★★★☆
オーロラに魅せられ、マイナス40度にもなる
極寒のカナダはイエローナイフを中心にアラスカでも
その美しい姿を撮り続けるフォトグラファーの一冊。
同氏の『オーロラ夜想曲』と同様
写真のみならず、その横に書かれた、
時に驚くほど博学な、(オーロラの語源や
オーロラ・コロナル・ポイントなどは初耳)
時に詩人のように抒情に溢れた文章が
その魅力をいっそう高めている。
巻末に置かれている二つの短いエッセイ
―イヌイットの雪の家〈イグルー〉の話と、
広大な凍湖で亡くしたものの、
手許に戻ってきたフィルムの話
は不思議な手触りの珠玉である。