多変量解析には重回帰分析・主成分分析・コンジョイント分析などいくつかの手法がありますが、どういう場合にどの分析方法を使用するべきか、が記述してあり、多変量解析に入りやすくなっています。また、分析を行う際の注意点や判断基準も記述してあり、実際の分析を行う点で非常に有用です。
分析の仕方が中心なので、なぜそうなるか?などの記述はほとんどありません。統計に興味を持ったら、もう少し専門的な本を読むとよいでしょう。
尚、いくらやさしいといえども、本書を読むに当たっては統計の基礎知識は必要です。統計を全くの初歩から始める方は、統計の入門書をまず読んで、その次に本書に取り掛かることをお奨めします。