文章、構成、内容と三拍子そろった良書
★★★★★
かわいいカバーにひかれ、たまたま書店で手に取った一冊。中身も大当たり。
あたたかく、同時にしんみりした内容を、気取らない、しかもかゆい所に手が届く練達の文章で綴っていきます。最初の金魚のお話を読むだけで、登場人物の人柄から町の様子まで手に取るように分かります。
それだけではなく、このお話が、作品全体を概観する一種の要約になっています。
金魚のよしこちゃんの後は、うたれ強かった文鳥、子育て上手な十姉妹、賢いインコと鳥の話が続きますが、哀れな飼い犬のお話が来て一気に陰影が深まります。続く野良猫のトラちゃんの話で元気を取り戻し、トラちゃんの子猫孫猫のやんちゃ騒ぎから、ネズミの大家族へとドタバタ度がどんどんヒートアップ。こんな感じのちょっとした交響曲のような構成が見事で、それだけに最後の一節が深い余韻を残します。
ピーター君の哀歌
★★★★☆
群ようこさんの家は色々な動物を飼っていた。
金魚、文鳥、十姉妹、インコ、猫、モルモット、ハツカネズミ。
私も猫と兎を飼っているが、トラちゃんほど賢くない。
トラちゃんは立派なお母さん。
犬のピーター君の話は涙をさそう。
動物園???
★★★★★
私も猫を飼っているのですが、うんうんと思えることがたくさんありました。猫とインコと十姉妹とねずみと金魚を同時に飼うなんてすごいけれど、それよりもそのひとつひとつのペットの話しが面白くって、お母さんと弟の反応の面白くってすぐに読みきってしまいました。
My愛蔵本です。
★★★★★
この本は本当に面白い!初めて読んだ時はまだペットを飼っていなかった
のですが、それでも充分に楽しめました。
犬を飼っている今、読み返してみるとまた新しい発見があったりして
・・・深い1冊です。
私は特に、金魚の「よしこちゃん」が大好きです。
そういえば祖母の家にも、やたらデカい金魚がいました(笑)
やっぱり一番!
★★★★★
群ようこさんの本はいくらか読みましたが、ありのままを語る文章がすごく好きです。 中でもこれがピカイチ! これを読む人は群さんの目を通して、彼女の家族のユーモアや暖かさに触れ、そこで暮らすどうぶつ逹の栄枯盛衰を目の当たりにしていきます。 切ない話、ドキッとする話、ほのぼのする話、笑える話など・・・。色々などうぶつ逹の「こんな話」や「あんな話」がでてきて、ホントにおもしろい!