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育児・保育現場での発達とその支援 (シリーズ臨床発達心理学)

価格: ¥4,996
カテゴリ: 単行本
ブランド: ミネルヴァ書房
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病児保育は悪? ★★★★☆
 発達臨床は、心理臨床とも重複する部分が多く、経験の少ない学生などには本書はよき専門書としての意味をもっている。
 ただ気になった部分は、P202の病後児保育の記載である。

>病気のわが子を置いて仕事に出ていても、親も子どものことが心配で仕事にならないのではないだろうか。・・・病気の子どもの立場になってみれば、自分が病気なのに親は仕事を優先させていることを感じる結果となり、きっといい気持ちはしないだろう。・・・

 この文章は、時代遅れを通り越して、「母性神話」を思い出させるような記載である。社会も、女性の社会参加も多様になった現在、このようなことを唱える者が、発達臨床を講義しているとは驚きである。

子育て支援にたずさわる人全てにオススメです ★★★★☆
臨床発達心理士になる人のためのテキストですので、決して平易とはいえませんが、心理・社会系の大学を出た人なら読みこなせるのではないかと思います。全5巻シリーズの最終巻で、1から4までの知見をベースにしていますので、この巻を単独で読んで、というよりは他の巻も一緒に読んでいくと良いのでは?子育て支援にかかわる人には、自分の行っている支援はどんなことを目指し、どのような形で他の支援とつながっているかもこれ一冊で学べます。