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精神病理学原論

価格: ¥6,090
カテゴリ: 単行本
ブランド: みすず書房
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ヤスパース思想の原点 ★★★★★
 「処女作には作家のすべてが込められている」という言葉がある。方法論や思想の変遷はあるにせよ本作にヤスパースの源泉があるといっても過言ではないだろう。
 彼は本書の中で精神医学は「一人一人の人間全体を問題にすることである」と述べている。そして精神医学の限界を見据えながらも「限界内になしうることは非常に広範囲に及んでいる」とも述べる。この信念は生涯の中で一貫していたと思う。
 ヤスパースの探求生活は精神科医としてはじまったが、そのことが彼の哲学に重みと深みを与えたのではなかろうか。彼の哲学はつねに現実を生きる人間に目を向けているように思う。精神医学を志す方はもちろん、哲学を志す方にも読んでほしい一冊である。
病的というか正常というかは ★★★★★
「ある精神的な出来事を病的というか正常というかは、多くは生物学的な価値の定め方による。」
脳に病気が起こっていること
人間に害を与えるもの
人格の統一性、平均からの偏り
などを示している。
現象学という学問があると聞くが、精神病理学は、まさしく現象を体系的に扱うのにふさわしい領域かもしれない。