インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

千の輝く太陽 (ハヤカワepiブック・プラネット)

価格: ¥2,100
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
私たちが普通に「タイタニック」を見ていた頃に。 ★★★★☆
 私たちが普通にコンビニでアイスを食べていた時に。
マリアムやライラは壮絶な状況の中におかれ、爆撃の恐怖に、夫の暴力にさらされていた。
私たちは毎日の報道で、自爆テロだろうが30人死のうが、それは知らない国のことでしかない。
アフガンなんてまったく興味がなかった。縁もゆかりもない。
 それがアフガンの一市民の生活をきっちり書き上げる本著により、ただのテロ報道だった遠い国の同年代のマリアムは私の知人となり、共感し、感情を揺さぶられ、女性差別を許すものかと怒りがわいてくる。
 「こんなのフィクションですよね」と著者に聞き「そうだ」と言ってもらいたいほどに、内容は厳しい。しかし現実はこれにも増して残酷なのだろうと、ただただ黙して祈るしかない。
それなのに、アフガンの女は力強く高潔である。品格、なんて単語はこの前には砂ほどの価値もない。
 これからはTVでカブールが映ったら、アジザの安否を気遣い、アフガンの女達の人権は向上しただろうかと画面を注視するだろう。どうかアフガンが平和を勝ち取りますように。
自分の身の回り500mくらいの狭い世界でうじうじしている者ども、しっかり読みなさい。
全ての女性たちに読んでほしい ★★★★★
 感動のうちに読み終わりました。女性が生きるにはあまりに過酷な国情と慣習のアフガニスタン。平和で安全で豊かな日本に暮らす私が想像もできない世界でした。その中で生きる二人のヒロインは健気で強くて忍耐強くて優しくて。
 同じ作者の「君のためなら千回でも(カイト・ランナー)」を映画で見た時にも衝撃を受けたけれど、この作品は主人公が同性ということもあり、思い入れは深かったです。読み始めたら本の世界にのめり込み、一気に読み通してしまいました。
 有り余る豊かさの中では目に入らないものも確かにある。本当に大切なものは形には表れない、そんな気持ちにもなりました。せめて恵まれていることを感謝しようではありませんか。豊かさや平和を当たり前と思っちゃいけないです。