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A Thousand Splendid Suns

価格: ¥796
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Riverhead Books
Amazon.co.jpで確認
マリアムが30歳も年上の気難しいラシードと結婚するためにカブールに送られたのは、まだ15歳の時だった。それから20年近くが過ぎ、社会の動きが不穏になり始める。そして悲劇に見舞われて家を出た15歳の少女ライラが、マリアムの不幸せな家庭に同居することになった。お互いに慰めあうライラとマリアムの間に、姉妹のような深い友情が芽生え、やがて2人は母子のように強く結ばれる。時は過ぎ、やがてタリバンによるアフガニスタン支配が始まると、カブールの街角には銃声と爆撃が鳴り響いた。飢餓、暴力、不安にさいなまれる過酷な日々の中で、女たちは想像を絶する忍耐を強いられる。それでも、愛は予期せぬ方法で人を動かし、気が遠くなるような試練にも果敢に立ち向かわせる。死や崩壊を超えて最後に勝利を手に入れるもの、それは愛なのだ。本書は、傷ついた国家の忘れがたい叙述であり、心を深く揺り動かす家族と友情の物語だ。許しがたい時代を背景に、美しく胸が締め付けられるほど稀有な絆と決して打ち壊せない愛を描いたストーリー。
アフガンの2人の女性の物語 ★★★★★
私生児として生まれ、母の愛情を受けながらも、父親からの愛情を切望してやまなかった不幸な生い立ちの女性と、
比較的恵まれた家庭に生まれ、男性と対等の教育を受けて明るくまっすぐに育った女性。
この二人の女性が、度重なる戦争を通して、めぐり合い、
最初は憎しみ、でも最期にはかけがえのない存在になる―
アフガニスタンの複雑な政治・宗教を背景とするこの物語は、
二人の女性の深い友情(愛情と呼ぶべき?)だけでなく、すれちがう親子の愛情、
恋人への恋慕、戦争や男尊女卑の社会の暴力と破壊をも描いています。

ですが、すさんで荒廃した風景の中にも、確かに幸せな風景があり、
その風景がいかに美しいかも、小説は訴えています。

いつのまにか、この二人が幸せになりますようにと願いながら読んでいました。
最後に、多くの犠牲の上にたつ幸せと希望を垣間見られる作品です。
これは英国Bloomsbury社版ペーパーバックのレビューです ★★★★★
 母一人子一人で育ったMariamがカブールに住む30歳も年上のRasheedと結婚させられたのは彼女がわずか15歳の時。それから20年後、おなじく15歳の少女Lailaは両親を内戦で失ったのち、Rasheedの二番目の妻となる。そのLailaにはRasheedには話せない秘密があった…。

 戦争によって国土が蹂躙されたアフガニスタンで、女性たちの置かれた痛ましい状況を作者は手をゆるめることなく描きます。
 女性たちの生活から決定的にはぎとられてしまっているのは「自分で決める」ということ。親や夫が決めたことに従う日々の中で、閉塞感と抑圧感だけを背負って生きる。それが彼女たちの人生です。
 ですから二人の女性の人生を読み進めることは、つらく苦しい業となります。アフガニスタンで女性として生きることを、身を切るような思いと共に体験する。そんな読書を乗り切ることが求められる書といえるでしょう。

 Mariamがようやく自分の人生を方向づけようとする場面が311頁にようやく出てきます。
…, it occurred to her that this was the first time that she was deciding the course of her own life.
 しかし彼女がそのために支払う代償はあまりに大きすぎるものです。この場面に私は言葉を失いました。

 そんな痛ましい読書の果てに読者を待ち受けるのは、決して手放しのハッピーエンドではありません。しかし胸の奥に沈み込む、ほのかな温もりを感じさせる幕切れが用意されているのは確かです。

 デビュー作The Kite Runnerに魅了され、この第二作も手にしましたが、期待にたがわぬすばらしい物語でした。
希望の光が少し・・・ ★★★★☆
女性を自分の持ち物の様に、
家畜の様に扱う社会が自分がいま生きている時代に同時進行で
存在していることに驚きと怒りを感じずにはいられませんでした。
選んで生まれたきた訳でもないのに
あらゆる自由を奪われその非道な扱いにじっと
耐えて生きなければならない苦しさ・悲しさは
想像を超えるものです。
ただ、物語はそれだけでは終わりません。
わずかですが、最後に希望の光が見えてきます。

小説の中だけではなく、一部の人間の権力争いの犠牲になり
生きる上での基本的な権利すら与えられない状況で
ねばり強く生きる女性や一般庶民にいつか本当の幸せは
訪れるのでしょうか?


Heartbreaking story of Afghan women who have endured the oppression under the burqas ★★★★★
Our image of Afghan women is mostly the secretive women who were forced to wear the burqas by the Taliban regime, and after you read this, you'll know that their agony was not temporary. This story strongly tells us that the harsh treatment had been existed as a custom long before the Taliban took control, and women were despised and considered as one of men's property. It is symbolized by the domestic scene of 1978 that one of the main characters, Mariam, had to chew a mouthful of pebbles by the order of her ill-tempered husband and lost her molars, which horrified me. This merciless tradition is said to survive even in the present day of post-Taliban mostly in the rural areas. I felt acutely that the author's desperate wish of liberating Afghan women by his emotion-filled sentences. This is his second novel after his million seller 'Kite Runner' and I think it's much better than his first.
A THOUSAND SPLENDID SUNS ★★★★★
作者のカーレド・ホッセイニは男性でありながら、アフガニスタンに生きる女性の置かれた悲惨な立場をよく理解し、ライラとマリアムという年齢や育った環境など全く異なる二人の女性に、アフガンの女たちの声を集約させ、過酷な状況下にある女性の心理や感情をごく自然にありありと描いていることに驚きを覚えました。作者は、初めからアフガンの女性の辛く厳しい運命に焦点を当てようと筆をとったわけではなく、実際にアフガニスタンに行って男女を問わず道端に蹲る人々の話に耳を傾け、そこで聞いた名もなき人々の体験談がこの小説を書く起爆剤になったといいます。作者は期せずして、アフガンの女性たちの代弁者になったのだろうと思います。登場人物たちはひとりでに動き出していったのです。
こんな遠い異国の人たち・・宗教も違う、肌の色も違う、文化や習慣も違う人たちも、私たちと同じように悲しみ、泣き、恐怖に怯え、希望を持ち、夢を見るのだということ、私たちと何一つ違わないのだということ、こんな当たり前のことに今さらながらに気づかされ、我ながら驚いてしまいます。特殊な話を書きながら、決して特殊ではなく普遍な"核”を持った話であるがゆえに、この小説はこれだけ大きなものを私たちに訴えかけてくるのだと思います。