The Afghan Conundrum
★★★★★
This book makes one's heart bleed for Afghanistan, for Hassan (one of the main characters). And, for all those millions of children worldwide who lost (and will continue to lose) their childhood as soon as they were born as a result of the foolish games played by so-called matured and intelligent leaders of nations and nation-states.
This book is a MUST read for every sensitive member of our species, a species that claims to be the most intelligent to have inhabited planet Earth. Wonder!
Khaled reveals the basest of human attitudes - and for what? For extremely petty gains.
Some of us rape, plunder and murder in the name of free society. Some do so in the name of freedom from exploitation. And, some do so in the name of God, Yahweh, Allah, Siva, Krishna, etc.
When are we going to learn to live in peace and harmony with each other? We haven't learned our lessons even after all the "ethnic cleansings", after Hiroshima, Nagasaki, the Russian Gulags, "Agent Orange" in Vietnam, My Lai in Vietnam and Darfour! When are we ever going to mend our ways?
Khaled Hosseini's novel is a passionate appeal to all of us for behaving humanely, like humans. Please read this book and spread the message to everyone around. His pen is truly mighty. Certainly MIGHTIER than the deadliest of Tomcats, Stinger missiles and Nuclear ICBMs that we have invented and will invent into the future! As I read the book I was continually reminded of another similar tragedy, Kabuliwala, penned by the first Asian Nobel Laureate, Rabindranath Tagore.
I hope Khaled continues to churn out such passionate messages frequently so that the worlds that are relatively humane do not degenerate into inhuman ways.
この本に出会えてよかった
★★★★★
アフガニスタン?凧?
初めはそういうテーマに全く興味が持てなかったのですが、
この前に読んだ本(The Glass Castle)のおすすめにこの本があり、
評価が高かったので読み始めたら・・・
本当に素晴らしい物語で途中なんども号泣。
主人公が子ども時代を過ごしたアフガニスタンの風景や、
主人公の周りの人たちがまるでそこにあるように
生き生きと描かれていて
そこには今の日本がなくしてしまった大切なものがたくさん
ある感じがしました。
文章は平易でリズムがあって読みやすいです。
読み続けたいんだけど、つらくて途中何度もとまり、
早く結果が知りたいんだけれども
読み終わりたくない、
そんな風に思ったのは初めてでした。
本当にこの本に出会えてよかったと思います。
アフガン復興への情熱
★★★★★
私の知るカブールは、まさにアミールが再びアフガンに戻って見たアフガニスタン。タリバンが政権を失ったとは言え、未だにその爪あとは残っている。シャレナー公園も、確かに大きく広い公園ではあるが、ソビエト侵攻前の部分で描かれるように美しく、市民の憩いの場だったようには、思えない。あちこちに残る建物の残骸の中に、建て直されたモスクがまぶしかったのを覚えている。私の知っている今のカブール若者たちは、難民としてパキスタンのペシャワールで育った者が多い。その彼らが、かつての祖国の面影を求めて、復興への意欲を燃やしている。それと共に、古き平和なカブールを知る人たちが、長年のタリバン政権と、平均寿命の短さとで少なくなってきているように思う。カブールの若者たちに、その美しさや平和なカブールを知る人がまだいるうちに、美しい祖国の安らかな姿を見せることができるのだろうか。凧揚げの楽しさを知る人がいなくなる前に、その技術を伝えることができる人がいなくなる前に、是非取り戻したい。ダリ語、パシュトゥーン語の単語が時折出てきて、非常に懐かしかった。是非、アフガニスタンの若者たちにこそ、読んで欲しいと思う。
悲しすぎる・・・
★★★☆☆
映画の存在を知って、気になったので原作を先に読んでみました。感想は…かなり重かったです。
もちろん、シリアスなヒューマンドラマで(カテゴリーがサスペンスですが違うと思います)、舞台はアフガニスタンなので覚悟はしていたつもりでしたが、内容がかなり重く、読み終わった後にズーンと暗い気持ちになりました。と言っても、完全なバッドエンドではありません。
作品的には読みやすく、色々な展開が待ち受けているので退屈しません。むしろドキドキ、ヒヤヒヤ、強いショックを受けたりして、読んでいて忙しい作品でした。後半は一気に読んでしまいました。
評価は3にしましたが、読もうか迷っている人がいるなら、勧めたいと思います。というのは、アフガニスタンが舞台の本というだけでも読む価値はあるかと。私はこの本を読んで、知らなかったー!!と驚く場面がたくさんありました。例えばアフガニスタン内での人種?差別など。米軍侵攻とテロのイメージしかなかったので、フィクションとはいえ、そこで暮らす人々の暮らしや心情を知ることができたのは、すごく良かったです。
作者がアフガニスタン人だからこそ書けた作品だと思います。アフガニスタンでの描写だけでなく、アメリカ移民のアメリカに対する目線などもしかり。
自分の知らない世界でこんなことが起きているのかなーと考えさせられる本でした。
これは映画「君のためなら千回でも」の原作ペーパーバックのレビューです
★★★★★
ソビエト軍が侵攻する以前、70年代のアフガニスタン。カブールに暮らす二人の少年AmirとHassanは兄弟のように育った。Amirは素封家の長男、そしてHassanはその家の使用人の息子だった。盛大な凧揚げ合戦の日、この二人を永遠に引き裂く事件が起こる。
20年以上の時が流れ、今はアメリカで暮らすAmirのもとに一本の電話がかかる。それはHassanとその息子Sohrabの窮状を知らせるものだった。Amirはタリバンが支配するアフガニスタンへと単身帰郷することになるのだが…。
アフガニスタンの物語でありながらAmirとHassan、二人の少年の友情と別れは我われ日本に暮らす大人の読者にもどこか懐かしくほろ苦い香りがするものです。愚かで世間知らず、そしてほんの少しの勇気がなかったばかりに、幼いAmirは、健気でやさしい友人Hassanを永遠に失うことになります。この物語を読み進めながら自分の来し方を振り返ると、人生のどこかに似たような顔を持つ出来事がいくつも落ちていることに気づく、そんな思いにとらわれるのです。
Khaled Hosseiniの紡ぐ物語はこれがデビュー作だということが信じがたいほどたくみで練達。物語前半、Amirの少年時代のあちらこちらに幾つもの伏線を散りばめ、それを後半の世紀末カブールでの展開、そして終幕のAmirとSohrabの心が切り結んでいく様子の中に、ものの見事に回収していくのです。息をのむように美しい、そして間違いなく心ふるわせる物語がここにあります。
物語を綴る英語はいたって平易。ペーパーバックを読みなれていない読者でも十分読みこなせるレベルでしょう。それでいてこれほどの極上の物語を編み上げる力量はただものではないといえます。
同じ著者の次回作にあたる「A Thousand Splendid Suns」もぜひ手にしてみようと思っています。