かつて白土三平氏の忍者もので「・・だがひとよ。名を問うなかれ-」と格調高く謳い上げられた忍びの哀しみは微塵もない。
天井裏で主君の命を待ってるのに大声で寝言を叫んだり、敵襲にあってる最中に爆睡していて怒られる忍者なんかいるかって。 特に、いしい氏の推理ものや時事ものにありがちなエロ・グロ系のネタがないのも気に入っている。
残念なのは、以前買った本とダブる作品が結構あることだが、忍者のかわいさに免じて星五つ。