既刊の「ドーナツブックス」、「忍者無芸帖」、「スクラップスチック」、「新・忍者無芸帖」から、武芸モノ133編を厳選。
#032の「指南」は、単純だが何度読んでも笑ってしまう。
#116の「妖刀」は、ちょっと不気味。
巻末にみなもと太郎氏による解説を収録

多くのかつて単行本の寄せ集めであることは否めない。しかし、これらの
４駒漫画が秀逸で時を経た今も、その命脈をたもっていることは驚嘆に値する。
いしいひさいちのいしいいさいちたる所以としか言いようがないのが悔しいけど。今の朝日の朝刊の連載よりも、有る意味で毒があって、面白いとしかいいようがない。
たしかに４駒漫画はこの辺りを終着点として、漫画自体が別の方向に向かっているのが今の流れであり、この本は時代のマイルストーンたるにたる。

いしいひさいちの「忍者シリーズ」や「Ｂ型平次」など、時代物が好きな人にはおすすめの一冊！そうでなくても、おすすめです！　時代劇にありがちな展開を「そんなにうまくいく訳無い！」とばかりに皮肉な笑いでまさに一刀両断です。ともかく、このキャラクタに何かを感じた人は読んで損しないと思います。