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国鉄スワローズ1950‐1964―400勝投手と愛すべき万年Bクラス球団 (交通新聞社新書)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 交通新聞社
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国鉄球団のことがよく分かります。 ★★★★★
 わたしが生まれる前に消滅してしまった球団なので、逆に新鮮さを感じながら読み進めました。
セ・リーグのお荷物と言われていたことは知っていましたが、まさかここまで弱いチームだとは
思いませんでした。選手生活の大半をこの国鉄で過ごし、400勝を達成した金田投手の偉大さを
改めて感じました。
 球団発足時のこともかなり詳しく書かれており、資料的価値も高いように感じました。プロ野球の
歴史に興味のある方は、是非お読みになったらいかがでしょうか。
「国鉄」カネやん物語 ★★★☆☆
前半は国鉄プロ球団設立の経緯、中盤が国鉄時代のカネやん奮闘記、後半が国鉄〜JR野球部の歴史と、表題の割に意外と手を広げている。確かに「国鉄」だけど、なぜに交通新聞新書から?著者がなぜ元毎日社会部記者?と思ったのだが、読むとわかる。大正時代から国鉄対抗野球をやるほど、全国各地に強豪の国鉄野球部がいて、JR北海道なんて、できて20年ちょっとなのに、野球部は100年の伝統を誇る。国鉄球団も、他の球団を買収したり、有力選手を引き抜いて作ったのではなく、全国各地の国鉄野球部や大学生から選手の採用試験を作ったというから驚き。国鉄本体は単に金を出していたというより(むしろ、国営企業の縛りで野球に出資できず、外郭団体の交通協力会が親会社になった)、国鉄と野球は創設以来切り離せない関係だった。また、創設時の選手供給元になった全国の国鉄野球部は、毎日の金看板・都市対抗野球の花形だった。ということから、都市対抗を通じて国鉄野球に精通した著者が、かつての親会社の後身に当たる交通新聞社から本書を出した、というわけだ。

下山事件、年末ボーナスが出る出ないで騒動が続き、金なんてどこにあるという時期に、野球狂の総裁が道楽で始めてしまった…という経緯も読むに値する面白さが、やっぱり面白いのは大黒柱の400勝男カネやん物語。「もう少しまともなチームだったら500勝してる」言い過ぎ?でも、自責点2点以下の敗戦が130試合もあり、15奪三振、延長13回完投でも負けという1−0敗戦が20試合もあり、1−0勝利の時はノーヒットノーラン、完全試合、自分の決勝本塁打で決めているというから、こう言われるのも仕方ないくらいの気の毒さだ…もちろん、「いい球団、温かい球団」とも言ってるのだが。

巻末に、国鉄時代の公式戦全スコアや年度成績などの一覧が付されていて、野球読み物を記録にこだわって読みたいという人もある程度は満足できるはず。
角度を変えて見るプロ野球史 ★★★★★
従来のプロ野球関係の書籍とは全く縁のない出版社からの書籍で独自の視点から国鉄スワローズ及び実業団チーム国鉄の歴史が簡潔な文章で記述されています。こうした消滅球団の歴史は関係者の高齢化が進み今残して置かないと歴史が空洞化してしまうことになります。それだけにこうした本は貴重です。従来のプロ野球本とは一線をかくす出版社からの書籍ですから尚更です。
国鉄野球 ★★★★☆
名前しか知らなかった球団の歴史がわかってよかったです。