自分の子供に試してしまいそう・・・
★★★★☆
人間の赤ちゃんや動物に対する実験を通して「心を読む心」の発達過程を解説した本。中心となる考え方は「人は他人の行動の背景に『心』の働きを想定し、次の行動を予測している」というもの。
興味深いのは「心の理論の機構」のくだり。「自分はある事実を知っているけど、他人がそれを知らないとき、他人が自分の期待とは異なる行動を取ることを理解できるか?」という「誤った信念課題」が、4-6歳になると有意に正答率が上がるという。
小学校に入学する前の幼児が、ロボットでは到底実現せず、類人猿ですら限定的にしか持ち得ない高等なプログラムを獲得することがいかに不思議なことかを感じさせられる。
Baron-Cohenに興味のある人は一読
★★★☆☆
「心の理論」という概念について、Baron-Cohenやサセックス大学研究グループの研究を中心に紹介・解説する本。なんというか紹介本。Baron-Cohenに興味を持っている人は、薄い本なので最初に目を通しておくのがよいかも。
心の理論ってなんだろう?
★★★☆☆
人の心がわかる。わかったつもりになる。あるいは全然わからない。 人々は日々、周りの人々の「心」に悩み喜び生きている。 どのような心の働きが、そのような人間関係の本質を支えているのだろうか? この本は、動物心理学や発達心理学のホットトピックスである心の理論について、過去の研究を丁寧に追い、わかりやすく解説した良書である。