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自閉症とマインド・ブラインドネス

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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翻訳ひどすぎます ★☆☆☆☆
高機能自閉症の特徴がいくつか当てはまる者ですが
泣きながら・吐きそうになりながら読みました
ニコラス・ハンフリー先生や他の学者の論文の引用が多すぎて(しかも引用の必要際があまりない) コーエン先生ご自身の文章を見つけ出すのが大変でした
見つけ出して文章をつなぐと支離滅裂で 「18ヶ月の時 目線によるテストで多くの自閉症児が通過できない」というだけで 大人になってまで一生相手の心が読めない障害者あつかいはひどすぎます
翻訳者が悪いんでしょうか? 元からこういう本だったのでしょうか??
「心の理論」に関する重要書籍であるが、邦訳に問題あり。 ★★☆☆☆
 最近では一段落がついてだいぶ下火になっていますが、それでも著者はじめ、プレマックやパーナーなど多くの研究者が、人間(霊長類)が「他者の心」をどのように理解するのかということに関して、たぶんに示唆の富んだ研究を提示してくれたことは、心理学史においてそれなりの重きを置かれても良いことかと思います。そういった一連の「心の理論」研究のひとつの総括ということが、この著書の意義の一つとなっているのではないでしょうか。

 重要な書ではあるのですが、和訳にはところどころびっくりさせられます。ある現象に対するメタファーとして、チェスが話題にのぼる場面があるのですが、「ボーンやナイト、ビショップや城(!!)…」なんて出てきたときには吹いてしまいました。ほかにも、編者の専門外と思われる領域の話では、首をひねりたくなるような表現が多々見られます。

一冊の本としては多少難があると思い、厳しく評価させてもらいました。
心の理論を進化・発達・脳機能の面からまとめた良書 ★★★★★
 相手が何を考えているか、どのように受け止めているのか?といったことを類推する”心の理論”が、一般に自閉症スペクトラムの人々は欠けているとされています。この本では、進化の過程から、いかに”心の理論”が人類にとって不可欠だったか、また人類近縁の生物ではどうだったのか?といったことを取り上げています。また人間の個体として、いかに”心の理論”が獲得されていくのかをモジュールを仮定して検討しています。さらに若干の脳機能についての記載もあり、広範な分野について、わかりやすくまとめてあります。おそらく各分野専門の訳者が複数で訳された賜物なのでしょう。増刷されるのも納得です。
 発達障害に携わる方々にご一読をお勧め致します。
心を読むという事と、心が見えないという事 ★★★★★
涙を流している人を見た時、私たちは自然と、直観的に「あ、悲しいのだな」とか「何かに怯えているんだいるんだろうか」とか考えてしまいます。つまりこれは「涙を流す」というような観察可能な状態(あるいは行動)を「悲しい、怖い」といった目には見えない心の状態に原因帰属しているのですが、私たちにとって当たり前すぎるほどに当たり前なこの「心の状態から行動を解釈する」という働きが実は非常に複雑なものであり、かつ生きていくためには不可欠な働きであるということが大変わかりやすく説明されています。この働きが視線や意図の検出といった下位システムから構成されていること、脳の機能単位の一つであること、進化的な起源を持つこと、そして心の状態を解することができない自閉症という不思議で悲しい障害が存在すること。こうした事柄を知るにつれて私たちに備わっている読心能力、すなわち「心の理論」という素晴らしい働きについての知見を深めることができます。進化心理学の入門書としてもおすすめです。
脳の発達と自閉症について ★★★★★
 普段当たり前だと思って気にも止めないようなことが実は、生存のために必要な能力であることが分かった。例えば、他者の視線に気付き、その視線が自分を見ているかどうか、そしてそれが敵意を持ったものかまたは他の目的があるのかなどを瞬時に判断する能力は通常私達は苦もなく利用している。また、他者が自分と同じものを見ているかどうか知ることも私達には簡単なことである。

 著者はMindreading(人の心を知る能力)は人間誰にでも備わっているとしている。だからこそ私達は目の前の事実とは違う冗談や皮肉を理解したり、他者が何も言わなくてもその心理状態を推測したりすることができるのだ。そしてこれが欠けている状態が自閉症・・・著者の言葉で言うのならmindblind・・・であると著者は書いている自閉症が通常の発達とどう違うのかを非常に分かりやすく解説している。子供の意識や発達の段階などもためになり、また思い当たる点も多く興味深い。

 人間と高等類人猿の比較では、人間にしかない能力という観点から違いを解説し、進化の違いを論じている。例えば、手話の習得などによって言葉を理解するチンパンジーやゴリラなどはほとんど自分たちの欲求を伝える以外には発話することがないという。人は欲求を伝える以外にも実に様々なことを考え、そしてそれを言葉にして他者に伝えようとする。

 私達が他者と意思の疎通をはかれるのも、言語を習得できるのも、まさに自然淘汰と進化の結果であるということがこの本を読むと大変よく理解できる。