今度はアメリカが舞台
★★★★☆
チャーリー・マフィン・シリーズの4作目です。チャーリーは前作に引き続きウィロビー・ジュニアの依頼を受けて、彼の経営する保険会社の為に働くことになります。今回の舞台はアメリカ。ロシア皇帝の切手コレクションの展示会が開催されるのですが、じつはその展示会はCIAが企画したもので、切手マニアであるマフィアの大物にわざと珍しい切手を盗ませて彼を逮捕するという目的だったのです。なんともセコい作戦だなあ。チャーリーはその展示会を担保する保険会社を代表してその警備に来ており、CIAの意図を察知してそれを邪魔しようとします。
最後は、マフィア、CIA、ソ連の息のかかったキューバ人たち、地元警察といった連中が入り乱れての銃撃戦が展開されるという派手な展開ですが、なんだかチャーリーには無関係に事態が進んでいるような気がしなくもないです。KGBの大物とチャーリーの友情は、1作目から読んでいる読者には懐かしく感じられます。