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泣かない女 短篇セレクション ミステリー篇 (短篇セレクション) (集英社文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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登場人物の誰にでも感情移入できる ★★★★☆
この短編集の物語はどれも、オチは「天に唾する」という教訓を思い出させるものでしたが、ストーリーが展開する中での各々の登場人物の心の機微が上手く表現されており、登場人物の誰にでも感情移入できました。短編なので当然文章の量は少ないわけですが、その中できっちりとストーリーが組み立てられており、小池真理子さんの「技術者」的なレベルの高さも感じられました。文章のキレとリズムも良いですね。
長編も短編も得意な作家 ★★★★★
長編の得手な作家でも、短編を書かせるとまったく不得手、という作家は多いが、小池真理子に関しては、どちらでも安心して読んでいられる。「恋」で新境地を開拓した感があるが、この作品では小池ワールド満開、と言うべきだろう。
女の泣く顔を見たいという願望を持つ、風采のあがらない、だが資産はある男が、願望を叶えたいと思うあまり愚かな結末を迎えるという表題作を含む短編集。小品ではあるが、どれも秀逸な短編に仕上がっている。元祖小池ワールドに浸りたい方には、強くお奨めの一冊だ。
人の心の裏側を鋭く抉ってくる短篇集です。 ★★★★☆
今回はミステリー篇、ちょっとミステリー的な要素もあるが基本は心理サスペンスである。
4編とも研ぎ澄まされた小池さんの短篇を満喫できる。

小池さん自身がセレクトされた作品集だと思われるが、結末後を読者に委ねている作品も入っていて読ませてくれる。とにかく人の心の裏側を鋭く抉ってくるので読んでて快感でもある(笑)

表題作の「妻の女友達」は怖い。主人公の夫も凄いが妻が上手なのには恐れ入りました。日本推理作家協会賞受賞作らしい。
次の、「泣かない女」と「悪者は誰?」は対照的な作品である。
前者は愚かな男性を、後者は愚かな女性を描いていて面白い。
特に後者は真面目な夫を殺そうとする狂気の女性を描いていて興味深く読めた。

ラストの「鍵老人」はすっきりした結末で納得しました。

そうです、解説は宮部みゆきさん。歯切れのいい元気な解説です(笑)

女の『自意識』 ★★★★☆
この短編セレクションの良い所は、巻末にテーマにそった作者のエッセイが付いているところだろう。ここで作者はミステリーをいかに面白く書けるか、その秘訣を語っている。「作者はひたすら生身の自意識を隠すように努力していさえすればいい。あらゆる冷徹な計算の影に隠れていさえすればいい。」確かに構成はぴちりと決まっていて、きちんとどんでんかえしもあるが、小池文学が面白いのは、そのあとに残る彼女の『自意識』である。ちょっと毒の含んだ生身の女の「自意識」。私はそれをこの短編集で充分愉しんだ。個人的には日本推理作家協会賞を受賞した『妻の女友達』より『悪者は誰?』『鍵老人』が好みではある。
ちゅっぷ書店 ★★★☆☆
女を泣かせたい。すがるようにして泣く女を見てみたい。男は、心の奥に歪んだ欲望を秘めていた。恋人の裏切りを契機に、男は女を泣かせ、懲らしめるための周到な計画をたてる。表題作「泣かない女」の他、日本推理作家協会賞受賞作の「妻の女友達」を含む全4篇。普通の人々の日常とその心の隙間に忍び寄る狂気を描いて、ミステリーの醍醐味あふれる傑作短篇集。
摩訶不思議の館 ★★☆☆☆
短編集です。
犯人がどんどん「罠」にはまっていく・・・。
悪い事はできないっすねー。
Book Queen ★★★★☆
ミステリーってほとんど読まない私。どうしても「犯人は誰だ」とか「トリックを暴く」とかイメージしてしまうから。ただ小池さんの得意とするミステリーは違います。身近な、日常とも言える物語。人間の二面性というか本音の部分が現れ、ちょっと歯車がずれた時のミステリー。。。