小池さん自身がセレクトされた作品集だと思われるが、結末後を読者に委ねている作品も入っていて読ませてくれる。とにかく人の心の裏側を鋭く抉ってくるので読んでて快感でもある(笑)
表題作の「妻の女友達」は怖い。主人公の夫も凄いが妻が上手なのには恐れ入りました。日本推理作家協会賞受賞作らしい。
次の、「泣かない女」と「悪者は誰?」は対照的な作品である。
前者は愚かな男性を、後者は愚かな女性を描いていて面白い。
特に後者は真面目な夫を殺そうとする狂気の女性を描いていて興味深く読めた。
ラストの「鍵老人」はすっきりした結末で納得しました。
そうです、解説は宮部みゆきさん。歯切れのいい元気な解説です(笑)