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トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇 (岩波文庫)

価格: ¥567
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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何か疲れた人へ:トルストイによる福音ストーリー ★★★☆☆
 キリスト教的博愛をトルストイが描いた短編集。どれも短くシンプルなストーリーで、愛の勝利に終わる。この予定調和的な結末の連打が、キリスト教徒以外が読む場合は、ハマる人とハマらない人に分けるだろう。

 僕はキリスト教徒ではないが、精神・経済的にキツイ体験をした際に聖書や原始仏典を読んで過ごした経験がある。そんな僕の場合、ここに並んだ話の福音的結末よりも、そこに至るまでに描かれた、人々のひたすら貧しく苦しい生活の方が身に染みた。話の構造としては単純すぎて「小説」と呼ぶのもどうかという作品ばかりなのだが、人が各々の人生で背負わざるを得ないこのキツさの味を知った中年になってから読むと、このハッピー・エンド・ストーリーは安心して読める。ほっとするというか。でも、大した苦労を知らなかった若い時に読んでも、多分全然面白くなかっただろうなと(笑)。

 今キツイ環境にある人には、ちょっとの間だけ辛いことを忘れられる本かもしれない。
トルストイの福音 ★★★★★
これはトルストイの書いた福音書・新約聖書と思える。
(短くて、平易で繰り返し読みやすいのも聖書のようだ。)
日々の生活で自分の心に湧いてくる、妬み・恨み・憎しみ・怒りを拭い去り、清らかな気持ちで生きて行きたいと思わせられる。
内村鑑三がトルストイを絶賛した理由が頷ける。
「イワンのばか」も良いが、こちらの方が上を行く。
簡素だけど深い ★★★★★
トルストイというとすごく難しいイメージですが、晩年のこの作品は「全ての人に理解される為に簡素な表現で分かり易く」という考えで書かれたようです。
舞台はロシアの田舎ですが、訳がいいためか田舎の雰囲気が文書の中にあふれています。

本の表題となった短編「人はなんで生きるか」で
人間の中にあるものは何か
人間に与えられていないものは何か
人間はなんで生きるか
三つの質問を神様がします。私はキリスト教とではないのですが、この回答にはなかなか納得させられました。

「火を粗末にすると−消せなくなる」では
仲が良かった隣人同士が卵一個で喧嘩をはじめ、憎しみが憎しみを生み、
どんどんエスカレートしていくというストーリ。
「火は早いうちに消さなければならない」という戒め!
単純な話ですが、自分自身のことを考えさせられます。
1世紀の時を越えて生きる声を聞くため。 ★★★★★
トルストイ晩年の5つの短編集です。

本書の解説に、純粋なる創作とはいいがたい物語ながら、
どの作品も、トルストイなくしては芸術作品にならなかった、とある。

原作やモチーフにした伝説については、読んでいないのでなんともいえないけれど、
トルストイがこの芸術にとって必然であったと言うにふさわしい内容だと思います。

トルストイの晩年の作は、本作も含め、宗教色が濃くなってきますが、芸術性にまさる
トルストイの文章は、へんに”バタ臭く”なく、すんなり入ってきます。

キリスト教的道徳観に立脚した教訓的な物語は、日々の生活で薄汚れた
われわれの心を洗ってくれることでしょう。

「神は、愛である。愛は、神である。」
「人の中に神は、宿る。」
中村白葉の訳もすばらしい。
説話集 ★★★★☆
こういう作品は人格形成期に読まないと・・
でもかえって子供は反発してしまうかもしれませんね。
大人になってもこういう作品に感動できる方は幸せだと思います。
(自分は自信なし)